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【よむラジオ】1‐1 成果発表と私語禁止、スペイン村
これは帰り道のお話。
じぶんや周囲に押しつぶされた不登校をぬけ、少し歳をとってからだれかと過去をふり返ると、あぁあんなことがあったなと思い出しては、それを人に伝えたくなります。分かってほしくなります。
たくさん話した。でも、まだ話しきれてないことがある。
帰り道、バスや電車の時間が迫ってきていても、もう少しだけ、私はあなたに伝えたい。サッカーのアデショナルタイムのような時間を、寂しがりやな我々に。
〇【帰路の余熱】とは
不登校経験者であるラボメンバーやスタッフの会話を文字に起こしたよむラジオ連載。「経験者その後」の声を記します。本題はそこそこに、余った熱でする話。というかふつうの雑談。
〇本日の2人
スタッフ・古川×なすとうま
〇プロフィール
スタッフ・古川
20代前半。高校3年間不登校。不登校ラボスタッフ。
なすとうま
20代後半。小学校3年生から中学卒業まで断続的に不登校。不登校ラボメンバー。
スタッフ古川:お願いします。
なすとうま:はい、お願いします。
古川:「帰路の余熱」ってなんて訳せばいいですかね?「きろよね」かなって思ったんですけど、一周半して気持ち悪いなと。
なす:文字打ってみましたけど、「帰路の余熱」以外がしっくりこない。
古川:まあいっか。もう全部フルで書きます。「帰路の余熱」で。
なす:土曜日なんですが、私、今日日中に仕事、というか出勤日だったんですけど。
古川:はい。
なす:あの、成果発表会があったんですよ。
古川:へえ。それ年にどのくらいあるんですか?
なす:年1回。
古川:おお。一大イベント。
なす:社員みんな入る結構大きいホールを借りて、何個かの部署が「うちは1年間こんなことやりました、頑張りました」って発表する会なんですけど。
古川:大人の会ですね。
なす:やっぱね。あれですね、普段オフィスで見る社内とかの人が司会やってて。いつも会社で聞くような「えー」とか「あー」とか全然なくて、ちゃんと通る声でイベントの司会やってて。うわあ大人だって思いました。
古川:おとなー。
古川:こちらは……なんかあったかな。今、飲食店でアルバイトしてるんですが、最近、大量にクレームが入りまして。
なす:(笑)。なんでですか?
古川:店の人の態度が悪い……態度が悪いというか、お店の人の私語がうるさいっていうクレームがすごくて。なんか前からちょこちょこ入ってたんですが、12月あたりからたくさんお便りが届いていたようで、この間一気に見せられたんですけど、だいぶ良くないみたい。
なす:大変ですね(笑)
古川:皆さん気をつけましょうっていう店長からの通達が、厳しめに入りましたね。こないだついに、いたるところに「私語禁止」って書かれたら張り紙がされました。学生の場合はね、アルバイトなんて喋ってなんぼだと思いますけどね。
なす:ふふふ。そうですね。いやぁ、私の元いたバイト先は全体的に暗かったので、そういうのなかったんですよね。一人だけ喋りすぎて怒られてる子いたんですけど、基本的には暗い。
古川:なんのバイトでしたっけ?
なす:あれです。ネットワークカメラとパソコンと専用の線が引いてあるルーターのセットの貸し出しをしている会社で、ケーブル拭いたり、保護ボックスみたいなのにカメラ入れたり、パソコンのネットワークの設定ちょこっとやったりとか。最後の最後は卒業制作って言いながらバイト用のマニュアル作ってましたけど。
古川:ご立派です(笑)
古川:バイトの卒業制作といえば、大学生のころ働いていたパン屋さん。毎年、卒業生の寄贈がありまして、2個上の先輩は壁掛けの時計、1個上の先輩はバックヤードで使える鏡をプレゼントしてて。自分たちの代、なにしようかな―と考えていたんですが、結局クリスマスツリーをプレゼントしたんですよ。
なす:めちゃくちゃ季節物。
古川:逆に季節物がいいなと思ってて、短い命でパッと目立つやつを選びました。オブジェとかずっと置けるものだと一番いいんですけど、難しいしありきたりだと思ったんで、だったらなんか一時期だけピカピカに目立つようなやつを贈りたかったんですよね。自分のアイディアだったんですけど、それがちゃんと今シーズンのクリスマスにお店に飾ってあるのがこないだ確認できて、かなり満足してます。
なす:おー。
古川:ただ、片付けるのが面倒って社員がキレてる話は聞きました。何プレゼントしてくれてるんだっていう。
なす:そんな立派なやつなんですか?
古川:いや、大したもんでは。1メートル80くらい。
なす:結構でかい。
古川:いや、ほんとは3メートルぐらいのやつ持ってくようと思ったんですよ。あってもおかしくないようなお店の外装、内装なんで。端っこにやたらでかいツリーあってもいいんじゃないかと思ったんですけど、値段調べたらなんか14万とかだったんで……
なす:それはさすがに。
かんた:うん。これはちょっと、みんなでお金出しあっても無理だねとなりまして。でもできるだけ出せる範囲のお金で、良さげな、身長より高いようなやつを買ってプレゼントしました。
なす:いい話ですね。
なす:私、チェーン店で働いたことなくて、うちの店舗とあそこの店舗はこれが違った、みたいな経験がないんですよね。
古川:でもこないだ行ったUSJって、なすさんにとってそれって感じじゃないですか?感覚としては。普段ディズニー好きでよく見てるから、ディズニーと比べてUSJはここが違った、みたいな。
なす:そうですね。そうか。そうかも。まえにnoteでUSJに行ったときのことを書こうって思って、メモに書いたものをあげたんですけど。
古川:まだ見てねえ。
なす:あれですね。やっぱり私はホームがディズニーだと思っていて、しょうがないんですけど、めちゃくちゃこれはディズニーを褒めに行ったり擁護しに行ってるわ、っていう感覚がすごい強いんですよ。ディズニーだとこれはやってくれるんだけどな、みたいなことを書こうとしてたりとかディズニーはここもうちょっとこういう感じで……まあ、USJもいいんですけどね、っていうのを書こうとする。自分はやっぱりディズニーの回し者だなと思う。
古川:ディズニーの回し者じゃないのに回し者になるからちょっといいですけど、今後、本当にディズニーの人になっちゃったらシンプル回し者ですね。他のテーマパーク、例えばサンリオとかは行かないんですか?
なす:サンリオピューロランドも行きたいんですけど、行きたいんですけどっていうとあれだな、本気度はあんまりないんですけど、一応行きたい中には入ってますね。サンリオとか、あとレゴランドも。
古川:あー。
なす:長崎のハウステンボスとか。
古川:聞いたことある。大阪だか京都にある、「エスパル何とか」ってとことか……なんだっけ。東京ドイツ村じゃなくて。
なす:それまた話変わってきますね。何ですかね、今ちょっと関西のテーマパークって調べたら東映……何て読むんだろう。東映なんとか映画村が出てきましたよ。
古川:えっと、違くて。あ、分かった。志摩スペイン村だ。志摩スペイン村。でもここはそういう感じじゃないのか。
なす:志摩スペイン村。なんだっけ、なんかの時期にめちゃくちゃ空いてていいですよみたいなのを自分たちで宣伝してるタイミングがあった。
古川:コロナの時とかですかね?
なす:どうなんでしょう。でもVtuberかなんかとコラボした時にめちゃくちゃ混雑して、ここがこんな混むの見たことないと騒ぎになってたらしい、ってのは記憶にありますね。
古川:さすがにサンリオほどの知名度はないか。
なす:あまりこう華やかなテーマパーク気分で行くもんじゃないのかもしれないですけど、テーマの一貫性というかスペインって感じ、建物とかはよさそう……って、遠いなぁ。伊勢インターチェンジから167号経由約20分。あ、新鉄なんとか駅から直通でバスでてる。
古川:あ、三重なんだ。
なす:三重です。
古川:志摩って全然京都だと思ってた、俺。なんでだ。
なす:なんだっけなぁ。むかし名古屋行って、そうだ。大学生4年の時かな?名古屋旅行2泊3日と言いつつ2日目から3日目に 伊勢に行った気がするんですけど、その時に志摩スペイン村の広告をいっぱい見ました。あれですね。