子宮外妊娠 その後
手術後から妊活再開まで
退院後、夫は私のことを案じて、数週間は在宅勤務を増やしてくれていました。その上家事まで全てこなしてくれる。
私は何もする必要なくゆっくり休める日々。別の見方をすれば、気を紛らわすことが何もなく、ただ泣いて過ごす日々。
でもね、夫の前ではあまり泣いてませんでした。心配かけるから。
夫がどうしても出勤しなきゃいけなかった時、1人で散歩している時、夜中夫が寝ている時。1人になる時間を見つけては泣いていました。
でも、泣くという行為自体はポジティブに捉えていたんです。泣く事によってストレス解消になり、リラックスホルモンが出る。と聞いたことがあるから。
泣くとスッキリしますもんね。
もう、枯れるまで泣いてやれ!という意気込みで泣いてました。😅
すると、2ヶ月経ったくらいかな。
泣くの、飽きました。笑
すると、少しずつ先のことを考える余裕が出てきたんです。
やはり、ちゃんと泣くのって大事だなって実感しました。
すると考えるのは、再就職するのか。もしくは、妊活再開してそれに集中するのか。
子宮外妊娠って繰り返しやすいんですよね。それで、予防法もない。またすぐ同じことが起こるかも。それでもう片方の卵管も失ったら…。
でも、再就職するには就活をしなくてはならない。あれってかなり気力使うんですよね。今はそんな気力とても出せませんよ…。
ということで、ひとまず妊活再開する事になりました。
卵管一つ失ったし、早めに体外受精しよう。そう先生と夫に相談しつつも、準備運動がてら排卵促進剤を使いつつタイミング法を数回だけやろうと決めました。
妊娠再び
1度めの周期。当たり前のように生理が来る。
まぁ、、、ですよねー。
次の周期。これが終わったら、体外受精に移ろう。そう決めてました。
…はい、この周期で再び妊娠したんです。
病院の先生も「えっ?」って感じ。
胎嚢確認まで、とても不安でした。病院まで行く足取りも重く、吐きそうなほど。
でも、今度は子宮に居てくれたんです。
良かった。
まだ流産しやすい時期だけど、そうなったとしてもそれはこの子の寿命。
前のように、私が命の時間を決めなくてはいけないことはない。
それが何よりの安堵でした。
妊娠中のメンタル
この子は本当に順調に育ってくれました。
切迫流産になることもなく、大きさも何もかも順調そのもの。
でも、検診のたびにいろんな感情でごちゃごちゃちになっていました。
お腹の子は順調に育っている。嬉しい。
じゃあ、なんで。なんであの子はそれが叶わなかったんだろう。
母子手帳を貰いに行っても、出産に向けての転院先でも聞かれる。
「お一人目のお子様ですか?」
…違う。2人目。
この子は私の2人目の子。
「はい、そうです」
こんな感情でいることさえお腹の子に申し訳なく、安定期に入る頃まではまた泣く日か増えました。
そこで私が考えたこと。
前の子は、お腹にいる子とは違う。
お腹の子は、前の子が連れてきてくれた。
今順調に育っているのは、前の子が私と一緒に守ってくれているから。
もう少しだけ。お腹の子と、前の子と、共にすごく時間を大事にしよう。
お腹の傷はお守り。
そうして平和な日々が過ぎ、
娘が産まれました。
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