子宮外妊娠となった私の話2(手術当日の朝〜手術を受けるまで)

手術当日

少しは眠ったのか、ウトウトしただけなのか分からず朝を迎えました。
幸いにも大きな痛みが出ることもなく迎えた朝。
今日でお別れ。

手術のことを考えて、朝は何も食べずに家を出ました。

病院に着いたのは10:30ごろ。予約は11時でしたが、大学病院なので2時間以上は待ちました。この日は金曜でしたがこの日も夫はずっとついていてくれました。

診察は物腰柔らかなおじ様先生でした。
紹介状の内容を確認した後、痛みや出血についての確認をし、内診をしました。

乱暴な内診ではなかったはずなのに、明らかに左側を見ている時に感じる痛み。その時に思わず体を拗らせたことから、痛みがあることは先生にも伝わりました。

そこで言われたのは、やはり子宮外妊娠の確率が高く、すぐに手術で確認する必要があるとのこと。見てみないと分からないが、おそらく卵管は取ってしまわなくてはいけないこと。子宮内の状態も確認する必要があるので、同時に子宮内そうは手術も必要だということ。

そこからは急いで手術に向けた検査をしました。

PCR検査、血液検査、尿検査、心電図、肺活量検査、レントゲン等々。

最後に同じ先生の診察室に帰りました。

血液検査の結果、昨日測ったものよりHCG値が更に上がっているので、やはりすぐ手術した方がいいとのこと。

沈黙が流れた後、「…いいかな?」
と先生が問いました。
頷く以外に何もできませんでした。

そこから急いで大量の書類にサインをして、サインをし終えたら診察室内で病院の寝巻きに着替え、足に着圧タイツをはき、腕に点滴用の長い針が刺されました。点滴用の針って太い上に長くて痛いんですよね。。。
結婚指輪は外され、夫の元へ。

準備ができたら車椅子に乗せられ、すぐ手術室へ向かいました。

夫と最後にちゃんとした会話をすることなく、気がついたら手術室の前にいました。

冷たい手術室の中へ

「中に入ったら心電図を測る機械をつけた後、すぐ麻酔で眠っちゃいますからね。」

手術室の準備を待つ間、看護師さんが優しく声かけをしてくれました。

手術室に入ると、中はこじんまりとした緑色の部屋で、沢山の機械が端っこに置かれていました。

医師看護師合わせて何人いたでしょうか。。。数名は自己紹介してくださいましたがこちらはそれどころではなく。

手術台には自分で登りました。
台の上にはプニプニした温かいシートが敷かれていて心地よかったです。横になるとせっかく着た寝巻きの上を脱がされ、心電図をぽちぽち装着。左手を乗せる台があり、そこで人差し指にも心拍数を測る機械?をはめました。

すると、「酸素マスクはめますね。今酸素が出ているだけなのでゆっくり呼吸しててくださいね」と看護師さんの声。

はめられたマスクからはシューシュー音がしてました。

麻酔って酸素マスクからくるのかな。点滴かな。この後どうなるんだろう。。。

この時、私は体全体が震えていました。手術への恐怖心か、手術室の寒さか。看護師さんが体を温めますね、とシートのようなものを被せてくれましたが、全く震えは治りませんでした。
自分の意志に反して動く体の震えがとても辛かったです。

すると、男性の声が聞こえました。
「ゆっくり深呼吸してください」

深呼吸すると、なんとなくフワ〜とした感覚に包まれました。意識はあるものの一歩後ろに下がったような、全身の力が抜けるような感じ。

そのすぐ後、
「では今から点滴から麻酔入れますね。10秒以内に眠くなりますよ」

との声。
その後はプツッと記憶が途絶えました。

続く

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