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不適切報道大賞2024 印象操作部門ノミネート② 女優・中山美穂さん死去に関するデイリースポーツの報道


2024年12月6日、女優の中山美穂さんが、自宅にて亡くなったことが発表されました。

この件について、デイリースポーツは記事の見出しに、「中山美穂さん 自宅で死亡、54歳 前日5日に「2,3日心がえぐられて」と投稿」と掲載しました。

しかし、「心がえぐられ」たことについては、森美術館で開催している「ルイーズ・ブルジョワ展」の感想であることが明らかとなっており、該当記事のXにはコミュニティノートが付けられる事態となっております。

もちろん「心がえぐられ」たことが、中山美穂さんの死の原因であるとは、見出しにも本文にも言及されてはいません。ただ、訃報を知った人が情報を探す中で、この見出しをもとに事実誤認する可能性があります。誤った情報が拡散された場合、故人の尊厳を貶めるおそれもあります。

新聞メディアによる吊り記事、吊り見出しの存在は今回が初めてではなく、たびたび指摘されています。ドラマの「ふてほど」が流行語大賞となり、不適切報道が話題になる昨今、このような誤認を誘いかねない見出し記事についても是非を考える良い機会になると考え、印象操作部門にノミネートを行いました。

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