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不適切報道大賞2024 印象操作部門番外編 NHK世論調査・政党支持率、103万の壁のグラフの真相

NHK2024年12月の世論調査にて。

政党の支持についてアンケートを取り、
年代ごとに分けて比較を行っています。

このアンケートをもとに、NHKは、「自民党の支持率は80歳以降では43.5%に上るのに対し、若い人では低くなり、40代で20.3%、30代以下では15.1%にとどまっています。」「これと対照的に、国民民主党の支持率は40代以下の若い層のほうが高く、50代以上では1桁にとどまるのに対し、40代では17.5%、30代以下では18.5%となっています。」
「年代ごとに最も支持率の高い政党を見てみますと、50代以上では自民党、40代以下では自民党と国民民主党が拮抗」と分析しています。

また、「年収103万円の壁 見直し」について、
178万円まで引き上げるべき・引き上げても178万より抑えるべき・引き上げる必要はない・わからない、の4択でアンケートを行っています。

このアンケートをもとに、NHKは、『年代別に見ますと、「178万円まで引き上げるべき」は40代以下では50%台に上りますが、高学年ほど少なくなり、70代以上では、10%台にとどまっています』と分析しています。

一方、このグラフの信憑性について、疑義を抱く人々もいます。
これらのグラフは、40代以上がおおよそ10年刻みで示されているのに対し、若年層である20代・30代(選挙権を持つ18,19歳)が1まとめにされていることに、違和感があります。

このグラフの違和感について、特定の政党の支持が少ないことについて、目立たなくするためであると推測する意見もあります。
18~39歳がひとまとめにされた真の理由は何でしょうか。

NHKから国民を守る党・浜田聡参議院議員の秘書である、村上氏が
そのヒントとなるポストを行っています。

NHKの公表する2024年12月 政治意識月例電話調査によると、
40代からは143件、50代からは180件、60代からは194件有効な調査が集まっています。さらには70代からは最大の265件、80代以上からは214件の調査が集まっています。
これに対し、18,19歳は13件、20代は62件、30代は71件と、40台以上に比べて、有効な調査の数が非常に少ない数となっています。
18~30代を足すと146件、12%となり、40代の143件11.7%とは並びますが、それでも一番多い70代の265件21.7%とは役1.5倍の差が開いています。

また、村上氏は、有効調査のうち、勤め人の回答が31.9%なのに対し、無職の回答が28.3%と、ほぼ同数いることに関しても疑問を述べています。

このことから、NHKが、回答する人の属性が偏った状態でグラフを公表し、データの考察を行っていることが分かります。

また、国民民主党の施策を問うアンケートの内容について、メリットとデメリットの両論併記でなく、デメリットの面だけが記述してあり、これはネガティブな回答を引き出すための工作ではないか。との意見もあります。

見落としてはならないのは、NHKの分析や考察は、「あくまでこのグラフから読み取れる情報としては」間違っていないことです。
ただし、グラフを作成するにあたっての回答数が妥当なものかについては、巧妙に伏せられています。
テレビやニュースで、マスメディアが発表する世論や政党支持率。
不適切報道が流行る昨今は、もっともらしい分析や考察を鵜吞みにする前に、データの裏取りをするなどの自衛が必要な時代かもしれません。

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