#59 上手くなることよりももっと大切なこと

サッカープレイヤーとして上手くなることはもちろん大切。

ただそれよりももっと大切なことがある。

挨拶をするとか、
感謝の言葉を伝えるとか、
気配り、目配りするとか、
人の話を聞くとか、

正直こんなのは当たり前のことなのだがその当たり前が備わっていない。

挨拶なくグランドに入ってきていきなり雑談をしようとしてくる者、

練習場所まで送り迎えしているのに対して当たり前になっている者、

いつも練習している場所は借りている場所なのに自分たちの場所のように遊び周りの人への気配り目配りができない者、

練習中は人の話を聞かずに好き勝手な立ち回りをしている者、

そんな状況であれば正直練習なんてさせたくないのが本音。

こんなことを発言しているが、自分が上の立場に居るからそうしろとかそんなんじゃなくてこれはごくごく当たり前のことだろう。

はっきり言ってしまうと当たり前のことができない者に明るい将来は無い。

別に彼らの人生だからどうなろうと関係ないかもしれない。

でもこっちは彼らの将来を預かっている立場。

その役を担っている以上彼らの将来を明るくしてあげたいのは自然なこと。

だから叱ることもある。

子供だからまだできないのは仕方ないという考えでその部分を疎かにしたくない。

自分はどうだったか聞かれたらその当時はできていなかった。

でも人ってあの時こうしておけばよかったって後悔する。

だから当たり前が備わるタイミングは早いに越したことはないのだ。

指導者としてはプロ選手が出てくることが1番の望みかもしれないが、

自分の指導している選手が全員プロになるというのは難しい話。

そうではないから大人になって社会に出たときに通用する人間を育成していかなければ行けないと思っている。

その大切なことが備わってきたときに初めてプレイヤーとしても成長すると思っている。

後悔して自分が目指していたものになれなかった悔しさを知っているからこその今の思い。