#48 どんな状況でも熱く
先日新人戦の市内予選が行われた。
結果は決勝で敗退し準優勝。
出来2割でここまでよく来たと思う。
今大会はいろんな物が見え今後に向けていいイメージが持てたと思う。
ただ準決勝での出来事は絶対に忘れもしない。
7-2で勝利した試合だった。
結果だけ見たら大勝。
凄くよかったねと褒められるスコアかも知れない。
ただ自分は違った。
7-0から2失点を食らう展開になったのだが、
7点リードの余裕からなのか失点をしても誰も何も周りに声を発さない。
そしてその後もう1点失点をしても誰も何も言わない。
なぜだ?
しかも同じ形で立て続けに失点を繰り返してるのに。
苛立ちを隠せなかった自分は試合後未だかつて無いくらい選手達を叱責した。
後にも先にも無いだろう大勝した後の激怒。
勝ってるからよかったものの
これがもし0-0からの失点だったら?
これがもし1-0からの失点だったら?
劣勢に立たされたらどうしてた?
失点した後は誰かが死んでしまったかのように黙り込み淡々とまた始める。
どうして失点してるのにそんな平気な表情で居られるんだ?
自分には理解出来なかった。
今までこんな黙ってるチームは始めてだったからだ。
先輩達の背中をどう見てたんだろう。
何を感じてたのだろう。
中には3年生と同じピッチに立っていた選手も数人居た。
だから尚更苛立ちを隠せなかった。
相手は大差が付いていても諦めて居なかった。
まだ勝てる可能性がある、まだやれる。
その気迫を感じた。
自分はずっと思っていることがある。
どんなに優勢でもどんなに劣勢でも
熱く戦ってほしい。
なぜならポジティブな働きかけは優勢でも劣勢でも良い方に流れを傾ける。
勝ちを引き寄せるにはそういう小さいことを皆で変えていかなきゃ行けない。
サッカーは黙ってやれるほど簡単じゃないんだ。
もし点差が無くてあの流れを作られていたら負けていただろう。
自分たちが立てた目標に対する責任感の無さ、各々の責任感の無さ、覚悟の無さが全て現れた。
口でなら目標はいくらでも言える。
大事なのは行動で示すことだ。
強豪と言われるチームはどんな状況でも熱く戦っている。
それも当たり前に。
だから勝ち続けらるし応援される。
周りに認められて応援されたいならば、人の心を動かせるくらいに戦ってほしい。
“どんな状況でも熱く”
でも頭は冷静に。