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Photo by
kajimotojiro
自分どんまい
お昼。
「お腹減ったなあ。
何かなかったっけ…
あっ!カップ焼きそば見っけ!
誰の……まあいいよね♪」
外装フィルムを剥がし、
中のかやくとソースを取り出す。
「お湯♪お湯♪っと」
ポットに目分量で水を入れて待つ。
数分後。
「お湯沸いた!
よしお湯を注いで…
何分?…3分か」
蓋をして、
スマホのタイマーをセットする。
待ってる間、
カップ焼きそばのアレンジ動画を見る。
「目玉焼きのせるの美味そう~。
う~ん、でも…
目玉焼き作るの面倒だし…
マヨネーズ!
これいい!
シンプル手間いらず!
これマヨネーズ付きじゃないし、
やってみよう!
ん?この下の動画…
あ~あ、やっちゃったぁ…
焼きそばの湯切り失敗…
流しにぶちまけたってやつ。
そんなの本当にいるの?
今のって湯切りの穴があったり、
蓋がしっかり閉まるから、
余程じゃないとこうならないよね?
……やらせ……かなぁ?」
3分後。
「おっ!できた!
あとは湯切り…
あんな動画を見たら、
死亡フラグっぽく感じるけど、
こんなのしっかり蓋さえ押さえていれば、
溢すことなんてあるわけない…」
ジャーーーー
シャーーー
チョロチョ……ピタッ。
「あれ?
お湯途中で止まった!
まだ重いよ!
おい!!
お~い!!
どうして?
何で全部、出てこないの?
えい!えいっ!
ああ~~!!
しまった~~!!」
湯切り口。
すっかりふやけた…
ふりかけが穴を塞いでいた。
「そっちかぁ…
……別フラグ…」
このお話はフィクションです。
実在の人物・団体・商品とは一切関係ありません。
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