親の嗜好に制限されている
母に「どうして我が家では七草粥を食べないの?」と聞いたら、
「私が好きじゃないから」
と言われました。
家庭用据え置き型ゲームを買い与えられなかった、とか。アイスは1日1本まで、とか。
子を想って設けた制限は、これまで何度も認識していたのですが、
実は、親本人の嗜好”だけ”が理由で経験できなかったことも沢山あるんじゃないか。そう思うようになりました。
少し前、
コロナ禍でテイクアウトが増えた我が家の食卓にて、お店の選択肢も尽きてきたという話をしていたとき。
隣町にあるハンバーグチェーン店のテイクアウトをまだ購入したことがないことに気付き提案したら、
「昔食べたとき、美味しくなかったんだよね」
と言われました。
よくよく思い返してみれば、その店舗周辺で外食をすることが多いのに、そのハンバーグ屋さんで食べた覚えがありません。
「食べさせてくれ」と懇願し、一度テイクアウトしてみたら、母は「あれ?美味しい!」と気に入り、以降何度もテイクアウトする始末でした。
経験できなかったこととは逆で、
僕が「美味しくなかった、もう食べたくない…」とハッキリと酷評したクセの強い創作料理弁当を何度も買ってくる。という、親が好きなことに子が付き合わされる。ということもありますね。
あとは、港町でもないのに、父の好物なのでナマコが食卓に出がち。
…思い当たるのが食事のことばかりでしたが、もしかしたら他にも色んな経験を制限されているのかも知れませんね。
自分に子どもができたときには、「好き嫌い」ではなく「良し悪し」で判断した制限をしてあげられるようになりたいですね。
とにかく今は七草粥が食べたいです。
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