
ママ友は必要だった
産前、私はママ友など必要ないと思っていた。
ママ友は難しい、トラブルがあった、
と周囲から聞くこともあったし、
私は元々友だちが多い方じゃない。
何かと気を遣うだろうし、
懇意にしている助産師さんから
「ママ友はいたほうがいいわよ~」
と度々言われるたびに
「そうですかねぇ?」
なんてのらりくらり返事していた。
が、実際自分がママになってみて、
ママ友はいたほうがいい
と心から思うようになった。
とはいえ、
3歳以降、
子どもの個性や発達の差が出始めた頃にも同じように思うのかは正直分からないのだが、
まだ子が赤ちゃんで個体差があまりないうちは
慣れない育児や
当事者以外共感しづらい産後の悩み、
夫への不満などについて
話ができる相手がいるかいないかだけで随分違うように思う。
私の場合、
たまたま地元の古くからの友人と学生時代に仲のよかった友人2人が
同じくらいの時期に出産したので、
産後1~2カ月の間はほぼ毎日LINEでやり取りをしていた。
夫には何でも話ができるものの、
なぜか産後は孤独感に襲われることもあり、
直接的な悩みの相談をせずとも
同じ状況の友人との何気ないやり取りは
心の支えになった。
何よりどんなに仲がよくても夫以外の大人と話すことがないという状況もなかなか辛いものだ。
ママ友と話をすることで
かろうじて産後の社交性を保てている気がする。
特に私は地方出身の東京在住者なので
近くに親しい友人も家族もいない。
東京はそういう人も多いだろうから、
区もなにかとママ同士の集いなど企画してはくれるものの
そこに参加したところで
限られた時間の中、しかも今のご時世、
すぐに連絡先を交換しようとはなかなかならない。
例え連絡先の交換をしたところで
誘うのは難易度が高い。
実際に私も区の2ヶ月児学級というものに参加し、
区の助産師さんに促され
グループトークで一緒だった3人のママさんと連絡先を交換した。
みんな同じ区内、家も近くだったので
気分転換にお茶に誘えたら…
と思わなくもなかった(実は今も思っている)が、
迷惑だったらどうしよう…
相手も断るのも体力がいるよな…
もしOKだったとしてもお店はまだ難しいだろうから家に呼ぶのか?
などなどグルグル思考が周り、結局交換した連絡先は一度も使わずにいる。