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KAMITSUBAKI DAOについての補足説明

KAMITSUBAKI STUDIOプロデューサーのPIEDPIPERです。

KAMITSUBAKI DAOについて発表後沢山の御質問を頂きましたので、いくつか補足説明させて貰えたらと思います。

2019年から今日まで、私達は「神椿市建設中。」という独自の世界観と「物語」を産み出すIP創出プロジェクトにひたすら取り組んできました。

昨年2021年には、1ヶ月限定となるARG(代替現実ゲーム)プロジェクトとして「神椿市建設中。EMERGENCE」を開催し、「共創型コミュニティアドベンチャー」という、コロナ禍における新しい”遊び”のあり方を提案しました。
このEMERGENCE以降も「神椿市建設中。」はいくつかのプロジェクトに分岐をし、実験を重ねつつ現在鋭意製作中です。

そしてこの「神椿市建設中。」をIPプロジェクトとして更に発展させるべく、新たに
神椿市のメタバース化計画を発表しました。
※これは先日発表した「KAMITSUBAKI DAO」を通じて今後ロードマップを発表していく予定です。

「KAMITSUBAKI DAO」はKAMITSUBAKI STUDIOが開発するオリジナルの世界観を持った架空の都市「神椿市」を、独自のメタバースとして”本当に”建設することを目指して設立されたDAO(Decentralized Autonomous Organization - 分散型自立組織)です。

今回DAOという言葉を使っていますが、「分散型自立組織の在り方そのもの」はDAOの先人達が既に様々な課題に気づいて意見を交換しています。
この「考え方」も今まさに発展途中なのですが「こうでなければいけない」という先入観は捨てて私達らしい道を建設し、挑戦したいと考えています。

何よりも神椿市の世界観を完成させる、メタバースにしていくという船に沢山の方々に乗って欲しい。
そして航海の「プロセス」を一緒に楽しみたい。
それが、神椿ならではのDAOの形になっていくのではないかと思っています。

「KAMITSUBAKI DAO」では様々な方々のご意見を参考にしながら、何が最適解かを地道に模索していく予定です。

そして今後控えているジェネレイティブNFT
「KAMITSUBAKI Resident Genesis」は、
メタバースを含めた本プロジェクトを形作る上ではおそらく「欠かせないプロジェクト」の一つになると考えています。

このプロジェクトの全容に関してはもうしばらく発表に時間がかかりそうですが、今回のファンディング期間中に「KAMITSUBAKI DAO」に参加された方々は、全員この「KAMITSUBAKI Resident Genesis」を手に入れる機会を得られることになっています。

本NFTの購入希望者はNFT市場のトレンドを考えると海外のNFT購入に慣れた方々が中心となる可能性が高いのですが、そうすると今までKAMITSUBAKI STUDIOを応援してきてくれた国内のファンの皆様が買いたくても買えない状況が生まれてしまう恐れがあります。

我々としてはそれは本意ではありません。
新しい挑戦であるからこそ、今迄のKAMITSUBAKI STUDIOのファンの方々にまずはプロジェクトの面白さを理解して頂き「優先して提供したい」という想いがあり、それが「KAMITSUBAKI DAO」を作るきっかけの一つにもなりました。

またNFTの購入に慣れていない「KAMITSUBAKI DAO」参加者をまずは優先致しますが、勿論海外の方々も「KAMITSUBAKI Resident Genesis」リリース時には御参加が出来るように準備しています。
追記しました

「KAMITSUBAKI DAO」及び「KAMITSUBAKI Resident Genesis」を通じて、「神椿市建設中。」のIPプロジェクトとしての土台を強化し、次にそこから神椿独自のメタバースへの発展を目指していきます。

ソラナ(SOL)ブロックチェーンの共同創設者Anatoly Yakovenko氏は、こう述べました。

「もし、誰かが次の20年で次のマーベルやディズニーを立ち上げたいと夢見るなら、それは今まさに、現在のNFT群で起こっているだろう。」

「オンライン掲示板は2010年代のSNS文化の礎となり、今日のメタ・プラットフォームズのような企業へと発展したのと同様に、NFTの中から今後数十年のうちに重要なIPが登場する可能性がある。」

勿論いくつかの課題はありつつも、NFTやDAOというプラットフォーム自体には新しい時代の作品を産み出す「出力方法」があるのではないかと私としては考えています。

クリエイティブと経済を融合させた新しい作品創りを見出したいと考えています。
その方法を理解する事も含めての挑戦となります。

今までより少し新しい切り口でプロジェクトや組織を発展させ、私達の作品を海外へと拡めていく為にも、この課題には前向きに取り組んでいきたいと思っています。

誰もが安心してコミュニティに参画しプロジェクトを応援して頂けるように、様々なコミュニケーションを皆さんと取りながら、「神椿市」や「KAMITSUBAKI STUDIOの未来」を考えていけるようにこれまで以上にコミュニティの運営体制を強化していきたいと考えています。

最後に、この分野には「新しい言葉」が飛び交いがちなので、以下に代表的用語をまとめてみました。

是非ご参考にして下さい。

①Web3

Web3(ウェブスリー)は、「Web3.0」とも呼ばれます。
日本語では「分散型インターネット」と呼ばれている、次世代のインターネットです。
Webs1.0(インターネット黎明期)、Web2.0(YouTubeやTwitterといった、ユーザーコミュニティを中心としたインターネットが当たり前となった現代)の次に来るインターネット、という意味で「3」という数字が添えられています。
ブロックチェーン(後述)をはじめとする、最新の技術を活用することで、明確な管理者が存在しなくても、ユーザー間で安全に情報のやり取りが可能となる概念が提唱されています。

②ブロックチェーン

「ブロックチェーン」とは、Web3の概念において必須と言える技術です。
ブロックチェーンの考え方において、ネットワーク上のデータは「ブロック」と呼ばれる単位で管理されます。それらの「ブロック」を概念上、鎖のようにつなげて保管する構造をとっているため、ブロックチェーンと呼ばれています。
この技術を利用することで、個々人のデータを一箇所に集中して保管する必要がなくなり、分散して管理することができます。また、高度な暗号化技術であるため、データの改ざんや凍結をされるリスクを大きく下げることが出来ます。
さらに、個人間でのデータのやり取り、取引が可能で、取引履歴は全体に共有され特定の管理者に情報が集中したりすることなく、公平な取引が行なえます。
この取引の性質を利用して、様々な新しいビジネスが生まれているのです。
ブロックチェーンの技術は、暗号資産やトークン、NFT(後述)などの取引や管理、DAO(後述)の運営などに応用されている他、医療の現場でもカルテの管理などに利用され始めています。

③イーサリアム2.0

イーサリアム(ETH)は仮想通貨のひとつであり、また、ブロックチェーンの技術を活用したシステムの1つです。
様々なアプリケーションを構築できる演算機能を持っている仕組みのため、
ゲームや暗号資産の新たな構築など幅広い用途に応用されています。
これまでのアルゴリズム(計算方式)では、その処理能力に限界があったり、非常に膨大な電力をコンピュータが消費してしまうという課題がありましたが、
通称「イーサリアム2.0」にアップデートされ、その計算速度、効率を強化し、電力消費量を大幅に削減した上でより多くの取引を処理できるようになりました。

④DAO

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の頭文字を取った略称です。
日本語にすると「分散型自律組織」と呼びます。
いわゆる株式会社では、会社や組織の意思決定は上層の人間が行い、そこで行われた決定事項を組織の下層へと指示をしていく流れが一般的です。
しかし、DAOにおいては、組織における階層や上司・部下といった概念は存在せず、参加者同士の会話を通して、組織の意思決定が成されていきます。
実際にDAOの意思決定に関わるには、参加者は「トークン」を保有する必要があります。「トークン」を保有する参加者は、DAOの運営に関する提案をしたり、意思決定に関わる投票に参加する権利を得ることが出来ます。

上記の考え方は、ほとんどのNFTなどのプロジェクトがゼロから作っているものが多い為本来非常に有効なやり方と思われてきましたが、「合議制の壁」にぶつかり始めているプロジェクトも徐々に見受けられるようになってきています。

さらに「神椿市建設中。」に関しては既に数年近く作り続けているIPプロジェクトでもあるの為「全てを合議制で決めていく」のではなく、意思決定を取り入れる部分を運営で考えて提案していく形になる「限定的合議制を取り入れたDAO」になっていく予定です。

⑤暗号資産

「暗号資産」とは、「仮想通貨」とも呼ばれます。
私たちが普段、買い物をする時に扱っている100円玉や千円札とは異なり、実体を持たないデータ上の通貨です。
また、その価値も1単位=1円ということではなく、その時点の暗号資産の価値に応じて法定通貨(日本円など)を支払い、購入する必要があります。
暗号資産は、インターネット上での送金や決済に用いられ、世界中の取引所で法定通貨と暗号資産、あるいは暗号資産同士での売買が行われています。
暗号資産は、銀行から直接下ろすことは出来ません。「ブロックチェーン」の技術(前述)によって管理され、インターネット上で取引されています。
著名な暗号資産としては、イーサリアムやビットコインといった通貨が主に取引されています。

⑥トークン

トークンとは、暗号資産です。
ビットコインとイーサといった主要な仮想通貨は、国や銀行が発行した日本円のような法定通貨ではないものの、あらかじめ流通するにあたってのルールが決められており、いち個人がその発行量を変更することは不可能です。
対して、様々なブロックチェーン上で発行が可能となったトークンは同じ暗号資産ではありながら、発行元が存在し、発行元がその発行枚数などを自由に決めることができる「株式」に近い性質を持つ場合があります。
大半のトークンは同じようにインターネット上で自由に売買することができますが、主要な仮想通貨と異なり、特定のマーケットや取引所で売買される傾向があります。
そのため特殊な環境下で価値を発揮するトークンも多く、現在ではゲームやアート、DAOなどでも活用されています

⑦NFT

NFTとは「Non Fungible Token」の頭文字を取った言葉です。
日本語では「非代替性トークン」という意味となります。
画像や音楽がスマホ上でもPC上でもコピーしたり、加工したり、やろうと思えば再配布すらも出来てしまうように、デジタル上のデータはその芸術的価値に関わらず、簡単に複製・改ざんが出来てしまいます。
しかし、ブロックチェーンの技術を活用することで、それが複製されたものではないデータであることを証明することが可能になります。
「非代替性トークン」とは、この「それが複製されたものではない」唯一無二のものであることを証明する「トークン」です。これを保持するデジタルデータそのものを指すこともあります。

「ブロックチェーン」の項で説明したように、NFTもユーザー間での取引が可能です。
「Opensea」といったNFTを取引するための専用のマーケットがインターネット上に開かれています。株式の取引市場のようなものが、仮想通貨をはじめとして、NFT専用にも存在していると考えていただくと分かりやすいかもしれません。

NFTは、取引を繰り返されても、「誰から誰にいくらで取引されたのか」という記録がすべてシステム上に残る仕組みのため、その情報を元にして、毎回の取引で発生した利益の◯%を制作者・販売元に分配するというルールが設定出来ます。
このルールによって、作品の価値が上がれば上がるほど、制作者にも利益が還元される仕組みを作ることができます。


これまで絵画や彫刻といった実際に形をもつアート作品こそ、オークションなどの場で価値の変動が起きたりすることはありましたが、デジタル上の作品の取引の多くはデータの買い取りが前提で、制作者にはその作品の制作費以上のギャラは支払われないケースが非常に多かった中(※グッズを後から制作した場合の二次使用料や印税など、もちろん例外はあります)、NFTアートとしてデジタル作品を流通させることで、持続的な収益をクリエイターが得ることが出来る構造が生まれ始めているといえます。

⑧ジェネレイティブNFT

ジェネレイティブNFTとは、特定の条件やプログラムの元で、自動的に作成され販売されるNFTのことです。
例えば、最も流通実績のあるジェネレイティブNFTのひとつとして「CryptoPunks」があります。
これは、ドット絵で構成された様々な人々の顔のグラフィックが、ランダムなアイテム、パーツの組み合わせで自動生成され、それらの絵柄すべてにNFTとしての唯一無二の価値がついています。
その絵柄の独特さや、「世界にひとつしかない」絵柄が証明書付きで手に入る、ということが価値を産み、OpenSea上で日々取引が行われています。
また、このNFTアートの価値はその見た目や独自性、珍しさだけでは定義されません。

・このNFTプロジェクトの意図は?
・プロジェクトはこの先の未来に何を実現していくのか?
・NFTの保有者は何を特典として得られるのか?


といった、ユーザーがこのコレクションに注目する理由、メリット(これらをNFTの世界では”ユーティリティ”と呼びます)が、コレクション全体の「価値」を実際に高め、NFTアイテム同士の流通を活発にしていきます。

⑨メタバース

メタバースとは、「Meta(メタ:超越)」と「Universe(ユニバース:宇宙)」を組み合わせた言葉で、インターネット上に構築された、仮想上の空間のことです。

例えば、Oculus QuestやPlaystation VRといったVRゴーグルを装着して、ゲームの中の空間で他の人とおしゃべりをしたり、ゲームをしたり、歩いたりすることが出来るシステムやサービスが既に存在しますが、これもメタバースのひとつと言えます。

映画「レディープレイヤー・ワン」では、VRゴーグルをかけた人々が日常的に仮想空間でエクササイズをしたり、コミュニケーションを取ったり、ゲームで遊んだり、戦ったり…と、経済圏や生活を確立している様子が描かれています。これもまさしくメタバースの提唱する新しい仮想空間での生活スタイルです。

現在様々なメタバースが発表され、そのスタイルは一つに限定されるものではありません。



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