#03 今日も遅くなる。
とショートメッセージが届くと(夫はLINEあまり使わない)、
心の中で小さく「ヤッター」と喜ぶ。
早く帰ってきて一緒に夕食をとるのももちろん嬉しいが
大抵連絡がくるのは、私が先に食べ終わった時間だからである。
帰りが遅いということは、夫が帰ってくるまでの
自由時間ができた、という意味なのだ。
朝のそのそと起きて、お昼までは軽めの仕事や家事をやっつけて
15時くらいから本気スイッチが入る私には、
19時から21時までが最も頭が冴えるゴールデンタイムだ。
しかし、夫がいるとそうもいかない。
「今日何か面白いことあった?」と食事しながら話しかけてくる。
何かしら面白いことはあるから、ネタは尽きないのだが、
パソコンやスマホをいじりたい時は正直めんどくさい。
私はポッドキャストじゃないんだぞ、と言いたくもなる。
そして、「今日も遅くなる。」が送られた日には
もうひとつ迷うことがある。
お風呂を先に済ませてしまうか否か問題。
アパート時代から、水道光熱費節約のために
一緒にシャワーを浴びるのがお決まりなのだが
今日のように何時に仕事が終わるのかわからないのが一番困る。
たとえば帰宅時間が22時だとして、リビングのドアを開けた先に
私が風呂にも入らずパソコンをカタカタしていたら
間違いなく怒られるのである。
夫は私に、本当は起きていてほしいくせに、
夜更かしに厳しいのだ。
現在、20:11。外の気温4℃。
夫には悪いが、あと20分仕事したら
先にお風呂に入ってしまおう。