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今日の香り【ÉTOILE FILANTE (エトワール・フィラント) 】

自分の好きな物事について書くと幸せな気持ちになれそうなので書いてみよう、ということで今日は香水について。

つけない日はない、というくらい私は無類の香水好き。祖母が香りものが好きだったという話を聞いて隔世遺伝だ!と思ったけど、私の母も好きだというから代々、筋金入りだと思う。

どれくらい好きか?と言われると、ブラジャー(急なシビアワード失礼)をつけない日はあっても香水はつける(友人にはびっくりされる)。寝坊した時、時間的にコーヒー飲むか、香水選ぶかどちらか!となった場合も香水を選ぶくらいには好き。朝飯前の香水。たまに服を選ぶより、香水選びの方が時間がかかることもある。もしかしたら、前前前世くらいはフランス人だったかもしれないなどと思う。

今日は君に決めた!となってから、トップスが隠れる脇腹と両肩に大体各1プッシュずつ。季節や天気、気温、そのものの香りの強さで調整する。

スプレーした瞬間シャキッと私の一日が始まる。

ただ、自分の存在を主張したいから香水をつけるわけではない。私が心地よくいるため、その一日を快適に過ごすためにつけているのでいつも選ぶのは、良くデパートで見かけるような有名ブランドもの!というより、ニッチフレグランスと呼ばれるもの(調香師やオーナーの限られた世界観で、且つ小ロットで生産される香水)が多い。

なのでなんとなく作品を纏っているという感覚がある。例えるならば、好きな音楽を一日中薄〜く聴いているような状態が続く…と言える気がする。自分と作品が一体化するという、不思議な体感が香水にはあるのだ。

そうはいいつつ、いきなりニッチフレグランスをニッチに語るのもなぁと思い(笑)今日は珍しくブランドフレグランスを手にとった。

ÉTOILE FILANTE (エトワール・フィラント)

—この時期にはぴったりのオスマンサス(金木犀)、そしてマグノリア、ジャスミンという今日の私のホワイトフラワー欲をガッチリ満たしてくれるオードパルファン。金木犀の香りです!という香水は五万とあるけど、この香りは格別。鼻につくような安っぽさがなく、アプリコットのような甘味と果実感もありながら、全くいやらしさがない。生花らしい潤いも感じられる特別な香り。

私の主観だけれどヴィトンの香水は、いい意味でブランドを主張しすぎない、奥ゆかしい雰囲気や気品があり、芸術として1本1本の制作意図を感じられるものが多いと思う。それでいてブランドのその期ごとのシーンを引き立て、抜きん出ているような…しっかりそのブランド特有のアコード(他のヴィトンフレグランスとの共通のノート)は感じられて軸はありながら、商標的ではない感じが私は好き。

値段はちょっとびっくりだけど仕方ない。
それがブランドフレグランス。笑

調香は他ヴィトンの香水はもちろん、ブルガリ・プールオムやロードゥイッセイ、マルジェラなどの有名な作品を手がけ、代々調香師の家系に育つ天才ジャック・キャヴァリエ。

ちなみにÉTOILE FILANTEはフランス語では「流れ星」という意味なんだそう。

ふと気分で手に取ったけど、そんな今日はオリオン座流星群のピークらしい。なんか嬉しいな。

香水は纏う自分にこういう意味でも、希望や自信を与えてくれるから好きなんだよなぁ。


まさに、幸せが降ってきそうな香りだ。

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堀 桂の note
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