055話:なぜイベントを開き始めたのか?
最近、こんな感じでイベントを開催し始めました。
これまで靴を作る時にお会いする以外、とくにWEBでやりとりしている方とお会いすることはなかったのですが、今後は積極的に動いていくことにしています。その理由について少し書きたいと思います。
◆多くの足に触れるため
「世界最高の一足」を作るプロジェクトを進行しています。
市場で出回っている20万円近い高級靴。確かに綺麗なのですが、ラストの設計が多くの方に「余裕」をもって履けるように設計しがちです。エドワードグリーンしかり、ジョンロブしかり。
「世界最高の一足」を実現するため、課題の一つは足と向き合い究極に攻めたラストを開発すること。
そのためには、デジタルなサイズデータだけではなく、多くの足に直接触って、その内面まで手の感覚に落とし込まなければならない。それには、これまでのように1−2ヶ月に1回靴を作る為に足を触っていたのでは、データ量が決定的にたりないのです。
少なくとも、100人の足を自分の手の感覚に落とし込むことが必須だと思っています。
まずは8名の足を触り、データに落とし込みました。これから随時進めていきます。
◆エネルギーをもらうため
twitterではいろいろ呟いていますが、ZinRyuは一般企業に勤めながら、木型を削っており、靴業界の方と決定的に違う点として、周りに靴作りに興味を持っている人がいません。
そのため、真摯に靴づくりに向き合っている方や、心から靴が好きな方と直接話し、靴の未来について語り合い元気をもらうことで、新しい試み、開発のエネルギーとなります。
◆過去してもらったことを、今しているだけ
私は残念ながら木型の良き師匠につくことはできませんでした。それでも、今自分でも納得のいく木型ができ始めているのは、靴をつくる色々な人に惜しみなく技や特徴について教えてもらったことがあります。(ネット情報含め)。
そこで言われたことは、「誰か君みたいな情熱ある学ぶひとに、私の経験の上に君の経験を積み重ねた上で教えてあげてほしい。」
それを実践しているに過ぎません。だから、もしイベントで私の話に得ることがあったら、その上に貴方の経験を積み重ね、何年後かに周りにシェアしていって欲しいと思っています。
気軽にカジュアルに履く方も作る方も革靴を楽しんでいただきたいので、有益な靴や革の情報を基本的には無償で公開していきたいと思います。 皆様のスキやサポートのおかげもあり、何とか続けてこれました。今後とも応援していただければ嬉しいです!何卒よろしくお願い致します!