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063話: MAIN D’OR 村田さん2

ZinRyuの靴をレビューして頂けることに。
(村田さんのご紹介はこちらから。)

◆木型

私が持参した木型を見ていただきました。


村田さんが仰るには、靴業界では見ることのないカタチだそうです。お話させて頂く中で、木型底面の設計のお話が盛り上がりました。

こちらが村田さんの木型底面に対し。

私のはこんな感じ。

村田さんは人の歩きかたや足の形から、精密に考察しリアルに合わせていく方式。緻密。

対してZinRyuはラスト底面をに親指の付け根を握り込んで、人の足を触った感覚と、ラストを握り込んだ手の感覚の差異に違和感がなくなるまで削りこんでいく方式。とってもアバウト。

◆靴

お見せしたのはこちらの外羽の靴。


「写真は良いと思ってたけど、実際見てみたらイマイチ……な靴は多いけど、コレは本当にカッコイイ。」

盛大に斬られること覚悟していたのですが、そこまで言って頂けるなんて、本当に嬉しかったです!

足のサイズを伺うと25.5cmぐらいで足が細めとのこと。私が持ってきた靴に丁度フィットしそうなサイズ感。

幸運なことに履いてレビューしていただけることになりました。(康さん撮影)

最初は、履き口が小さく足を入れるのに難航しましたが、紐を緩めてなんとか、入りました。

しばらく経ったあと…

「キツいと思ったけど、すぐにその感覚がなくなって気持ち良く履ける、どうなってるんだろう?通常、靴業界の人が作る靴とは違う箇所を押さえにきている。」

写真をいろんな角度から撮られることに…
私の木型という、ある意味異分野から得体の知れないものについて、吸収されようとしていました。

もちろん、自分の靴にすごく興味を持っていただいたことは嬉しかったのですが、それ以上に、靴業界の(誇張ではなく)トップの技能と技術を持つ方が、良い靴を作るために何でも取り入れる貪欲さを持つ方が、靴業界の未来を担う学生を教えていることに、明るい未来を感じました。


◆違っているようで同じこと

前回紹介させていただいたように、村田さんは履く人の足が今どうなっているか、緻密に向き合い、手作業でしか作りえない靴を作っています。その意味では頂点にいる方。

対して、ZinRyuはその人の足の「あるべき姿」を勝手に想像して削っています。そのため、人の足より小さいラストができる。

全く正反対のアプローチのように見えますが、実際に試してみて学ぶこと、その積み重ねが大事である点については、お互いに深く理解共感できました。村田さん、康さん、素敵な夜をありがとうございました!

村田さんのインスタはこちらこちら

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