058話:靴のリペア-ガリっとしてしまった傷の対処法
またやってしまいました。ボノーラのローファ。色合いといい、履いてて楽なので、履く頻度が高くなっています。
ある時、ついつい急いで階段を小走りに上がっていた時・・・やってしまいました。靴で一番綺麗でなければいけない、通常は一番良質な革の部位を使用している箇所。
靴好きさんでしたら、かなりドンヨリしてしまうところです。今回は不幸にもトゥを傷つけた場合のリペア方法を簡単に紹介します。
◆用意するもの
1)ライター
2)紙やすり、120番、240番、400−600番、800−1000番
3)缶ワックス、色付き・ニュートラル療法
4)ガラス瓶
5)ボロ布
散らかっていてスイマセン…
◆やり方紹介
1)破れて余分に出ている革をライターで炙って、除去します。
この時、一箇所に火を当てすぎないようにしてください。また、トゥやヒール以外の箇所に火をかけるのはNGです
2)やすりをかける
この場合一方向に、5回くらいかけるイメージです。120−240−400−800と、段々目を細かくしていきます。
3)ガラス瓶でこすります
少し力をいれてゴシゴシ、毛羽立った毛をむりやり寝かす感じで。
4)缶ワックスを手にとり塗布します
今回の靴は色が淡いので、色がついたワックスは一回だけ塗布、その後無色のワックスを塗り重ねています。色付きワックスを無色ワックスで薄める感じで。
5)ワックスが乾くまで、指で磨く。。その後ボロ布で乾拭きして完成です。
◆どうなったか?
処置前です。
一連の処置をした後。
革が良ければ、表面だけでなく、内部も強いので比較的回復します。不幸にも傷つけてしまった場合、試してみてください。
気軽にカジュアルに履く方も作る方も革靴を楽しんでいただきたいので、有益な靴や革の情報を基本的には無償で公開していきたいと思います。 皆様のスキやサポートのおかげもあり、何とか続けてこれました。今後とも応援していただければ嬉しいです!何卒よろしくお願い致します!