042話:ZinRyu世界デビュー!?
ZinRyuの靴を世界中の方に見ていただいた時のお話です。
(少し横道にずれましたので、2013年2月に戻りたいと思います)
発端は?
こんな感じで、黒桟革を手に入れてゴキゲンなZinRyuでしたが、こんなメールが舞い込むことに。。
黒桟革の坂本商店さん:
・・・・作るしかないでしょう!黒桟革を1枚という少量で譲ってもらった際に、自分の作品を数点お見せしましたが、そこを信じて頂いたが故のご依頼。ここはなんとしても応えたいという思いがありました。
どんな靴作ったの?
出来上がったのがこちらのブーツ。
ちなみに肌に直にあたる裏革は、、日本の鹿革を使用しました。
黒桟革のそもそもの由来である武具をコンセプトの一つとしておりますので。良く汗を吸い。。崩れず、、永きにわたりその形をとどめてくれると信じて。(正倉院の鹿革は千数百年たっても、その柔軟性を失っていないとのこと。)
会場の反応は?
BEST OF APLF AWARDにノミネートされました。(その時は受賞を逃し、その翌年の出展で世界一をとることになります。)
少しは貢献できたのかな。。。とホッとした覚えもあります。(私の他にも何点も作品がでていたので、自分だけの力ではもちろんありません。)
ZinRyuへのリアクションは?
坂本さんからのメールがこちら。
さらに、台湾の靴メーカーからオファーがきました。
早い話が、デザイナーになってほしいということ。この後のやり取りで、靴木型の実物をお見せした結果、あちら側での量産技術が私の設計に対応できなかったため、実現はしませんでしたが。
それでも、いろいろな方に自分の靴を見てもらえてポジティブな結果になったことが、その後の活動の自信になり、今に至っています。
黒桟革を譲って頂くだけではなく、そのような機会を頂いた坂本ご夫妻には感謝しかありません。・・・・といいつつ、そのお二人に無理難題を押し付けてしまうことが何度も出てきます。ただ、それはまた別の話で、そのうち紹介します。