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花金ブリッツ反省会会場
久しぶりにカロカンディフェンスに出会い、思わずテンションが上がりました。
しかも、マスター間で頻出の珍しい手『Qb6』に遭遇し、研究意欲が刺激される一局となりました。
今回の記事では、この試合のハイライトとともに、研究課題としての可能性を探ります。それではさっそく見ていきましょう。
Caro-Kann Defense: Advance, Tal Variation
最近はフレンチディフェンスが激増、カロカンディフェンスと対戦する機会は激減しています。
得意のCaro-Kann Defense: Advance, Tal Variationh4に対してQb6が非常に珍しい手で緊張感が高まりました。
通常はh5,h6が多く指されています。ただ、後でデータベースで検索したところ、このQb6はマスター間ではよく指されており黒が勝ち越していました。
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考えた末にBd3を選択したのですが、悪手でした。黒のQxd4が絶好で早くも白が難局です。
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しかし、ここでわずか1秒で大ブランダー。Bxf5????????とビショップを取ったのが大悪手で、その瞬間Qxe5でゲームセット。チェスが終わりました。
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この局面は見れば見るほど白が勝てません。
手数をかけて伸ばしたセンターポーンの消失。しかもe,dファイルの中央の要のポーンを失った。
サッカーで言えば、序盤早々にエースストライカーと中盤の要が退場した状態。
FFシリーズに例えると、エクスカリバーとイージスの盾を失った状態。
つまり、超必敗形ということですね。更にあきれたことに、この内容を自分で記事にしていてそれを忘れていたのには閉口しましたorz
しかし、局面としてチェス自体は終わっていても、勝負はまた別ものなのが面白いところです。
このあと、黒にブランダーが出て局面が一瞬逆転しました。ただ、そのチャンスを活かせず再度私にブランダーが出て勝負にもチェスにも敗れました。さすがにこれだけブランダーが出ては勝てません。
白の有力手は?
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g4が多く指されていますが、個人的にはまとめるのが難しいように感じます。
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実戦では他にNf3も考えましたが、白の利が活きているとは言えない気がします。変えてNc3が一番有力そうで、今後の研究課題でしょうか。
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現状ではh5とBg5の交換がない段階でのQb6は、かなり強力な1手と言えそうです。また嬉しい研究課題が増えました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。