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Caro-Kann Defense: Advance, Botvinnik-Carls Defense e6型について

今日はカロカンディフェンスのCaro-Kann Defense: Advance, Botvinnik-Carls Defenseについて、私の実戦を基に振り返ります。

初手e4に対する有力対策の一つカロカンディフェンス

少し横道にそれますが、CHESS MONITORで自分の全データを検索すると、e4に対しては圧倒的にe5が多く、次にシシリアン、フレンチディフェンスとカロカンディフェンスがほぼ同数の対抗策となっています。

CHESS MONITORより引用

ç6以下は、2 d4 d5 3 e5 c5と進んだ図が今回のテーマの「Caro-Kann Defense: Advance, Botvinnik-Carls Defense」です。

黒の有力対策。手損だがç5が手強い反撃

黒のç5に変えて、Bf5と出てくる変化は以前に書いたタリバリエーションで白も十分に戦えることが分かりました。しかし、今回のc5は現時点で明快な対策が自分の中で分かっておらず、数値上も厳しいデータが出ています。

再びCHESS MONITORからのデータですが、ç5に対しては白の勝率が3割台と苦戦が続いています。

CHESS MONITORより引用。ç5に対して大苦戦。

本局では、地味ながら自分の研究をぶつけてみることにしました。

再掲。図はc5まで

ç5以下は、4 dxc5 e6 5 b4と続きました。

研究手。ワンポーンアップを主張。

b4がささやかな工夫。b4の所では圧倒的にa3が多く、以下Bxc4にb4と進む実践例が多く指されています。

変化図。a3を足場にしてテンポを取る。

本譜は欲張った構想で、空中分解の心配も否めません。b4にすかさず黒がb6と反撃して難解な攻防が始まりました。

すかさず反撃。お互い怖い形。

b6以下は、6 Be3 bxc5 7 bxc5 Qa5+ 8 Nd2 Bxc5と進んで黒もまずまずの展開です。d4のポーンが消えたことでe5のポーンが孤立しており、白も神経を使う展開です。

互角だが黒も満足。

この後、黒に錯覚がありブランダーで勝負は決まってしまいましたが、あまり構想が実った感じはしませんでした。
現時点の結論はe6に対してのb4はやや不満です。

再掲。b4と突く対策はやや白が不満。

これからも少しずつ研究を続けて、実戦でも試してみたいと思います。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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