【予選6-0トップ通過】第6回ポケポケCS Best8 カビゴンLO


①自己紹介

はじめまして、ななみ/ななみあつすけ と申します

先日開催されたポケポケCSで予選6-0で1位、トナメ1-1のBest8となりましたのでnoteを執筆しております。
note記事を書くのが初めてなので慣れませんが宜しくお願い致します。

以下 簡単な自己紹介です。
<ポケカ関連>
歴10ヶ月
公式:シティトナメ1回(Best8)
非公式:自主大会優勝1回(第9回夢幻杯)
    予選1位→Best8 3回

<ポケカ以外の趣味・好きなもの>
喫茶店巡り、美術館巡り、競技クイズ(半引退)、アイマス、ラブライブ!、=LOVE
よければ仲良くしてください

それでは、本題の方に入っていこうかと思います。

②ステラミラクル環境のカビゴンLOの立ち位置

以下にステラミラクル環境での
カビゴン ライブラリーアウト(以下「カビゴンLO」)の相性を記載しました。

有利:リザードンタケルライコ、パオジアン
微有利:サーナイト、ロストバレット
五分:ドラパルトレジドラゴ、大空洞パルキア
微不利:ギラティナ、イバラ、ディアルガ、古代(バレット)
不利:古代(親子ツキ)
例外:ルギア(カビゴン側の構築次第で五分〜不利)

上記の通り、全体的に五分以上を取れるデッキが多く、練度があれば一定以上の勝率を収めやすいデッキになっています。

また以下に現環境のTier表を貼りました
(掲載をご快諾いただいたポケカ飯さま、ありがとうございます!)

2つを照らし合わせるとわかるかと思いますが、
カビゴンLOは 現環境のTier2以上のデッキに対して、概ね五分以上の相性を持つ「立ち位置のいい」デッキになっています。

③そもそもカビゴンLOってどんなデッキ?

まずもって、「カビゴンLOってどんなデッキなの?」というところから、簡単に話すことができればと思います。

このデッキは「相手のリソースを切る/切らせるカードを使いながら攻撃に何度も耐えて、耐える猶予で更にリソースを削り、最終的に相手が攻撃できない盤面を作るのを目指す」というStallタイプのデッキとなっています。
リソースというのは、例えば「入れ替え札」「エネルギー」「ボスの指令などのサポート」あたりを想像してもらえればわかりやすいと思います。


また、このデッキには多くの場合「イーユイex」というカードが入っており、終盤に相手が攻撃できない盤面を作れた際には技の「ねたみこがす」で山札自体を削るというオプションのプランがあることも特徴です。
(山札を削ることをメインプランとしてLOを目指すデッキはmillと呼ばれます。イダイナキバLOなどはmillに該当します)

ここまでの説明を簡単にまとめると、
カビゴンLOデッキには、
①相手の攻撃を耐える、攻撃から逃れるカード
②相手のリソース(山札を含む)を削るカード
③ 上記2つの実行を手助けするカード

の3タイプのカードが含まれており、対面に応じて適切なカードを使うことで勝ちを目指すデッキとなっています(複数タイプの特徴を持つカードもあります)

基本的な回し方としては
序盤 
ペパー等でロトムVを展開→手札のリソースを増やす
中盤
対面ごとに事前に持ってきたプランを参照し、
・戦えないポケモンのロック(おはやし笛、エリカ等)
・相手側のリソース削り(ビワ、野党等)
のプラン遂行
終盤
イーユイ、クセロシキを用いた山札の刈り取り

といった流れを踏むことが多いですが、相手側の行動やデッキリストに応じて、アドリブを行うこともあります。

これらを踏まえまして、次に当日使用したリストや各カードについて話していきたいと思います。

④当日使用したリストについて

こちらが当日使用したリストとなっております。
最近ですとルギアを切った型(ピーニャやシンオウ神殿を抜いて他に枠を割く)も多くありますが、今回はルギアまで見る型にしました。

理由としては、直近 各デッキがルギアへのガードを下げていたため、その反動でルギアが増えてもおかしくないかも……?と考えたからなのですが、
結果としては(ルギアを握った人の平均成績は高かったものの)使用者数は多くはなかったので、神殿1枠をボウルタウンにしてもよかった気がします。
コイントスが発生するものの、クラッシュハンマーを入れるというのも汎用性が高いかと思います。枠は厳しいですが……

60枠、厳しい
戻ってきて

以下、各カードの採用理由を記載していきます。

①カビゴン 4枚
特性の「とおせんぼ」で相手のポケモンを逃げられなくするカードです。このデッキの要となっています。
現状のマッチアップでは、リザードン以外のほとんどで使用するため4枚としました。
(リザードン対面では いしずえの面のオーガポンで詰めることが多いです)

②ミミッキュ 1枚
ex・Vのポケモンから技のダメージを受けないポケモン。
盤面にいるだけで、「ex・V」と「非ex・V」の両方のポケモンをアタッカーとして準備させる(リソースを使わせる)ことができます。
2枚あると何かと楽なんだろうと思いますが1枚。
ヒーローマント付きミミッキュのHPが170なのが、タケルライコ対面等で偉いです
ロストシティ入りのイバラ単を重く見るなら2枚入れてもいいのかもしれません。シェア率的に割り切っています。

③オーガポン いしずえのめん 2枚
通称 闘ポン/岩ポン。
特性を持つポケモンから技のダメージを受けません。
主にリザードンやレジドラゴ対面で役に立ちます。
今回は2枚採用としました。
理由としましては、単純なアクセスのしやすさはもちろんなのですが、
例えば カースドボム(あるいはキャンセルコロンを使った攻撃)でダメカンを乗せられた岩オーガポンが単騎で盤面にいる際、
岩オーガポンが1枚採用だと、「ピジョットV+エネorいれかえカート+ボタン」で全回復した岩オーガポンを再び単騎で投げなおすことができますが
2枚採用だと「2枚目の岩オーガポン+ボタン」で全回復した岩オーガポンを容易に投げなおすことができるためです。

カースドボムを絡めた攻めを相手が行う際、ナンジャモ等の手札干渉を絡めて要求を上げてくることもあり、使い勝手の観点から この採用枚数に落ち着いた次第です
(なおリザードン戦ならそもそもさっさと2体並べてもいいなと考えています)

④ロトムV 2枚
3ドローにより安定行動を支えるカードです。
サイド落ちもケアし2枚採用です。
基本的にロトムVには 封印石ではなく お守りやマントを貼ることが多いです。
例:サナ戦でミラクルフォースを耐える、ルギア戦でストームダイブを耐えるなどなど

ただ、エネルギーをトラッシュして大ダメージを与えるデッキと対面した際については封印石を貼ってもよいと考えています。
(お守りやマントを貼っても倒されること、それらのマッチだと高HPミミッキュのバリューが高いこと、場にエネルギーが留まっている方が相手の動きをコントロールしやすいことが理由です)

⑤イーユイex 1枚
上述の通り、技「ねたみこがす」で山札を削ることができるポケモン。最低限の採用です。

別のカードの話になってしまいますが、最近 カビゴンLOはクセロシキを使うことでイーユイなしでも時間内のLOを目指せるようになりました。
(クセロシキを使い相手の手札を減らすことで、その後のナンジャモで山に戻るカードが減る、つまり実質的に山札を削っていることになる)

そのため多少バリューが下がっているカードではありますが、個人的にはミラーの際に欲しいと感じることもあるので採用しています。

⑥ピジョットV 1枚
封印石の受け先だったり、1回攻撃を耐える壁だったり、山札切れを抑える役割だったり、と意外と活躍します。
1枚で十分なので1枚採用です。

⑦ネストボール 4枚/ヘビーボール 1枚
初動が一番不安なのでネスト4枚。
また、サイド落ちが不安なのでヘビーボール1枚。
なお、カビゴンLOにおいて ヘビーボールはほとんどの場合 雑に使用してOKです
(シークレットボックス採用型以外では、コストにすることがないため)

それよりも、使用した上で正確にサイド落ちを覚えておくこと、山から一枚でもノイズを抜いておくことが大事だと考えています。
余談ですが、ボールを増やして安定感を出す&山のいらない札を落とすために、追加でハイパーボールを採用してるリストもあり、以前拝見した際に 大変理にかなってると思ったことがあります。

⑧ポケギア3.0 4枚
ゲームスピードが速くなっており ペパーを用いてロトムVを早めにおいておきたいこと、
「このタイミングでピンポイントに、ボタン・野党・ビワを打ちたい」という盤面が 以前よりも増えていること、等々を考慮し4枚としています。

⑨カウンターキャッチャー 4枚
強い。
中終盤はボスとカウンターキャッチャー、そしてカウンターキャッチャーに繋がるペパーが、現物を含む裏呼びの当たり札となります。
裏を呼び続けることが多いマッチ(サーナイト)では、常に使用回数を気にすることが多いです。

⑩ともだち手帳 2枚
サポートのリソースを回復するためのカード。
エール団、シマボシといったリソース回復札が他にもあるため2枚としていますが、本当は3枚欲しいです。

⑪すごいつりざお 1枚
ポケモンやエネルギーのリソース回復札です。
夜のタンカとどちらを採用するかについては、
このリストでは岩オーガポンを2枚採用しているため、岩オーガポンをタンカで戻すことがあまりないこと、
ロトムやミミッキュにエネルギーをつけて逃げて前に別のポケモンを差し出す、といった盤面がままあることを考慮し、つりざおの方がバリューがやや高いと考え、こちらを採用しました。

⑫おはやし笛 4枚
最強カード。グッズなのがヤバいです。
対ドラパルト、対レジドラゴ、対古代バレット、対ルギアで使いたいカードです。
ペパーで持ってくるのが強くないと考え、手元に現物が来てほしいことから4枚採用にしています。
以前は3枚採用だったのですが、序盤はヨマワルの置き場を減らすために、後半はカースドボム後ベンチ枠が空いた際に暇打ちできる(腐りにくい)と考えて4枚でいいだろうと思っています。
(まあ上手な方は、ヨマワルラインをカースドボムしたターンにすぐベンチにヨマワルを置きなおしてくるのですが……)

選ばないことができる点が優秀

⑬ハンディサーキュレーター 2枚
最強カードその2 
対リザードンでエネルギーを後ろのピジョットexに飛ばす、
対サーナイトでラルトスのエネルギーをベンチに飛ばす、
対レジドラゴで炎エネルギーを後ろに飛ばしつけかえor手張りを強要する、
対ドラパルトでエネルギーの色を偏らせる、
対ルギアで特殊エネを分散して、攻撃の際によりリソースを使わせるとともに、ピーニャで1枚でも多くトラッシュできるようにする、などなどの用途があります。

⑭勇気のお守り 1枚 / ヒーローマント 1枚 
ロトムVやミミッキュ、岩オーガポンの耐久を上げるのに使います。
ロトムやミミッキュの項 参照
耐久を上げるカードとしては、これ以外にも「負けん気チョッキ」が強いと思っています

⑮森の封印石 1枚
「裏呼び+ボタンしたいのに1枚足りない・・・」みたいなことが多いので、後半残っていると強いカード。序盤の安定のために使うのも○

⑯ペパー 4枚
序盤はネストボールやポケギアからの展開の札に、後半はカウンターキャッチャーに繋がるため 実質的な裏呼び札になります。
そのため4枚採用が良いと考えています。
終盤は、山と手札に それぞれ何枚ずつ裏呼び札(および裏呼び札に繋がる札)があるのかを踏まえ、相手のナンジャモ後の展開が良くなるように 手帳やエール団、シマボシでペパーやボスを戻すことが重要だと考えています。

⑰ボタン 3枚
カースドボムの影響でバリューのあがった1枚。正直4枚入れたいです。
負け筋を減らす、取られるサイドの枚数を減らすためにロトムVを回収するタイミングも肝要です。
ロトムを回収する際は、相手の手札干渉の残り枚数と自分の山の中のサポートの内容を踏まえてプレイしましょう。

⑱ビワ/野党三姉妹 各2枚
グッズをトラッシュするカード。
落とすカードの優先度(体感)は以下の通りです。

リザードン:あればコロン>釣り竿=あればスイーパー>ふしぎなあめ>カウンターキャッチャー>あれば手帳>ボール系

レジドラゴ:コロン=いれかえ=プライム>>>釣り竿=つけかえ>スーエネ=タンカ>ボール系
※レジドラゴ戦はレガシースターがあること、2色で技を打つことからリソース調整がやや複雑であり、優先度が前後することがあります

パオ:コロン=プライム=いれかえ>スーエネ>つりざお>器>ボール系

大空洞パルキア:コロン=プライム=いれかえ>あればスイーパー>つりざお>器>ボール系

ロスト系統:いれかえ系=プライム=スイーパー>>>つりざお>ミラージュゲート>ボール系

ドラパルト:あれば入れ替え>器>つりざお>飴>ボール系統

タケルライコ:入れ替え=プライム>ポケギア=ポケモンキャッチャー>序盤の器>エネルギー回収=釣り竿>手帳>後半の器=タンカ>ボール系統

サーナイト:あれば手帳>釣り竿>タンカ>ボール系統>アンフェアスタンプ

ルギア:序盤のハイパーボール>それ以外

古代バレット:あればいれかえカート>手帳>シクボ>器>ボール系統

ディアルガ:プライム>>>つりざお>ボール系統

カビゴンミラー:クラハン≧手帳>ギア=あればカート>釣り竿

ボール系統の優先度については
ヨマワルを置きなおすデッキはポフィンのバリューが最も高く、
ヨマワルがないデッキについてはハイパーボールのバリューが最も高いことが多いです。
(相手側のポケモンをロックして勝つプランではハイパーボールをトラッシュする価値が高く、多少トラッシュの優先度が変わることに留意)

⑲ボスの指令 2枚
サーナイト戦において特にバリューが高いカードです。
またカースドボムの影響でサイドの枚数がビハインドでないこともあるので、現環境では2枚採用がおすすめです。

⑳ピーニャ 1枚
ルギア、イバラ単で主に使用。ミライドンで稀に使うことも。
1枚で割と足ります。ルギアを切る構築では全く入っていないです。

㉑エリカの招待 1枚
2枚欲しいが枠がないので1枚。
ビワ→エリカの流れが強力です。バトル場に出すことができる点で笛と差別化できています。

㉒ナンジャモ 1枚
手札が事故っている際や相手の動きを止めたいときに使います。
個人的にはかなり評価しているカードなので2枚欲しいです。
でも枠がありません。

㉓ クセロシキのたくらみ
最強カード③
相手の手札を減らすことで、ナンジャモ後の相手の実質的な山札を削るカード。
これによりナンジャモを打って時間を無意味に引き延ばす……といった戦法はほぼ不可能となりました。 
イーユイの項で書いた通り、イーユイのバリューを下げたカード。

肌白すぎる

㉔ シマボシ/エール団の応援 各1枚
リソース回復札。
覚えておくべきこととしては、
・シマボシでヒーローマントやハンディサーキュレーター等を戻せること
・エール団でポケモンも戻せること

の2点です。

1点目について、
シマボシで戻したい札は基本的には手帳かカウンターキャッチャー、稀にポケギアくらいにふんわりと覚えておいて、試合内容に即してヒーローマントやハンディサーキュレーター、その他のリソースを戻すこともあるイメージで良いと思います。

2点目について
釣り竿がサイド落ちのときにポケモンを戻せることを覚えておくと便利です

㉕シンオウ神殿 3枚
今回はルギアへのガードを下げないために3枚としました
個人的には カビゴンLOはジャミングタワーが重いので、スタジアム枠は2くらいあるといいと思っています(またはスイーパーの採用を検討)

㉖炎エネルギー 2枚
イーユイの「ねたみこがす」用 兼 逃げエネとして使用。
サイド落ちケアで2枚としました。
イーユイ自体のバリューが下がっているので今後要検討です

採用カードについては、以上のような感じとなっています。
他にもリストによっては、入れ替えカートを入れたり(入れる方が割とメジャー)、サンドを入れたりしているものもあるので、気になる方は調べてみてください。

ミラー意識で入れることも

⑤カビゴンLOを使う上で考えていること

最後にカビゴンLOを使う上で考えていることを記載します。

1.自分のプレイを早くすること
まずはこれです。対戦相手に迷惑をかけないようにしましょう。

2.相手のプレイスピードは調整できうること
こちらが早いプレイをすることで相手の早いプレイを促すことがあります。
(早口で会話すると、相手も多少早口になる みたいなことをイメージしてください)

3.ゴールを早めに見つけて設定すること
岩オーガポンで詰める、カビゴンでロックして詰めるといった事前に準備したプランを、相手のベンチ状況やリソース状況を見ながら 早めにゴールとして設定をしましょう。ゴールから逆算してプレイできるようになり、時間の短縮にも繋がります。

4.相手に気持ちよくプレイしてもらうこと
どうしても嫌な感情を持たれやすいデッキなので、対戦に臨む姿勢や雰囲気は「毅然だけど明るい」を目指しています。

⑥最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
カビゴンLOは強いデッキですが、対戦相手に心無い言葉を言われることも多く、握るのに勇気がいるデッキだとは思います。
個人的には、握る/握らないにかかわらず、面白い要素が多いデッキなので 色んな人にカビゴンLOについて知ってほしいとは思っています。

どこかでお手合わせする機会がありましたら宜しくお願い致します。

appendix 各対面での戦い方(余裕があれば今後追記予定)


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