見ましたよシン・エヴァンゲリオン劇場版:||
Amazon primeで配信されていた、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観ました。
いやぁ…終わりましたね。
テレビ版をリアルタイムで見て、旧劇場版を映画館で観た青春時代。それから、気がつけば20年ほどの年月が流れていました。
個人的には、鬱々としていた旧劇場版の終わり方にも納得していたため、新劇場版は「映像が綺麗になって、現代の若者が受け取りやすい形になったグレンラガン混じりのエヴァンゲリオン 」ぐらいに感じていましたし
予告がネットに流れ出して、黒波さんが田植えをしているシーンを見て『こうやって人間の心を取り戻す設定なのね、あーはいはい』ぐらいにしか思っていませんでした。
しかし、今回の最後の劇場版を全て見て終わってみると
…えがっだ(涙)
どこがどう良かったかなんて、書けば書くほどきりがないけれど。何より一番ホッとしたのは、シンジが全ての主要人物ひとりひとりとお別れができたというところ。
自分が救われないまま、迷いながら沢山の人と別れでいくしかなかった旧劇場版と違い、今回は一人一人に「何を考えていたのか・これからどうしていくのか」という想いを告げて、世界を閉じていく様子が描かれていました。
それが、このコロナによって、いつ誰がもう会えなくなるかもわからない世界のなかで不安になり、緊張していた私にとっては救いのように感じたんです。
少なくとも、シンジの目線を通して、一人一人のシンエヴァのなかでの生き方に触れられたこと(あの彼が生きてたのよ。涙)。エヴァンゲリオンという作品自体と、それを見てきた思春期の自分自身ともきちんとお別れができたこと…これらが、本当に良かったなと…
他にも、安易に予想していた黒波さんの成長が、何億倍もよかった。初めて出会うものに対する感動や反応がリアルで、人が人になっていくというのは、こういうことだよね…と思えたり。
アスカはシンジくんを殴っているようで、廃人になっていた旧劇場版以前の自分を叱咤しているのではと感じたり。(過去の自分への、現在からの時空を超えたアンサーのように見えました)
カオルくんの涙で嗚咽したり。ゲンドウとの戦闘シーンを描いている場所に、最後に向かう監督やスタッフさんの魂のようなものを感じたり。(お陰で、気持ちがしっかりクライマックスに向かうことができた)
ミサトさんも、旧作では永遠のお姉さんでしたけど…今作では母親になっていましたね。加持さんを失った先にある未来は、過去作も今作も、どちらも若者を守るというものでしたが…どうなるかわからない未来を不安定な若者に託すという旧作に比べ、今作は二人の若者の未来を、信頼して守るという選択をしたんだと思うと…ヴヴッ(涙腺崩)
私の青春はエヴァンゲリオンと共にあったので、その答えが作り手からハッキリ出た作品は、自分が大人になれたことを肯定できる大切な宝物となりました。
特に最後のシンジくんへの信頼感。この子なら、もう大丈夫だという「行こう!」のセリフもね…こんな大人になりたいなって。
マリが迎えの相手となったのも、賛否両論はあるようですが、アダムとリリスとの関係から解き放たれてマリア(人間)との関係を選んだんだとしたら、象徴的で美しいと感じましたし。
もう一度、序から見直したいと思います。
20年以上、一つの作品に携わるというのは、どのような気持ちでしょう。作り手としての想像は全くできません。でも、一ファンとして…庵野監督とスタッフや声優陣の皆様、最後まで美しいものを見せてくださり、人生で沢山迷うことを肯定してくださり、本当にありがとうございました。
うぉー!明日からまた、がんばるぞ!!
…ここは何のアカウントなのかって?…書かずにはおれんかったんや。お許しください。
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