双子パパ予備軍に告ぐ。育休を取れ!
多胎育児の場合、あなたの協力は絶対に必要です。
会社は男性育休は取得できますか?
もし取得できない場合は、あなたが会社を変える必要があります。
いまあなたはお祝いの言葉をたくさん浴びているかもしれません。
そして、子供と過ごす日々を考えて楽しい想像をしているかもしれない。
そんなときに、超現実的な双子育児のリアルについて話します。
これは、これから数十年と過ごす夫婦と子供たちに関わる内容です。
多胎出産とその現実
ほんの少し、重い話から始めさせてください。多胎出産の場合、虐待率が非常に上がることを知っていますか?
この情報、誇張や驚かせるためのものではありません。一般社団法人日本多胎支援協会によれば、多胎家庭での虐待死の発生頻度は、1人の子を産み育てる家庭と比べて、実に2.5倍〜4倍にもなると言われています。
いま双子育児をしている身からすると、この結果はわからなくもないと思ってしまいます…
双子育児の大変さについて
💤 1時間も寝られないかも!?
双子は低出生体重児(未熟児)としての誕生が多い
双子は統計的にも未熟児として生まれる確率が高いのです。
私たちはNICUを出たときは、1回の授乳量は45mlと、普通に生まれた子の1/3程度でした。そのため、授乳間隔は夜中でも2時間おき。さらに、低出生体重児なので飲む力も通常よりありません。そのため、授乳に1時間もの時間を要することがありました。
そして双子なので、交互に授乳をしていたら一日中授乳をしていることになります。この内容から、ワンオペで双子育児をする場合、授乳だけで1日なにもすることがなく、睡眠すらままならないのです…!細切れ睡眠の危険
1ヶ月間は2〜3時間おきの授乳が続きます。ここまできたら、1〜2時間の睡眠が可能で、1日合計でも5時間ほど寝られるようになります。
しかし、人間の睡眠にはいくつかのフェーズがあります。浅い眠りから始まり、深い眠り、そしてREM(急速眼球運動)睡眠。この一連のサイクルは約90分を要し、それが何回か繰り返されます。
細切れの睡眠では、このサイクルを最後まで終えることが難しく、深い睡眠やREM睡眠を十分に取ることができないことがあるため、本来の休息効果は得られることができません。サイクルの途中に毎回起こされるということ
自然に目が覚めるまで待っていることはできません。赤ちゃんはお腹がすいて泣き始めるからです!新生児期は脱水症状などの症状を引き起こす可能性もあるため、たとえ泣かなくても起こしてミルクをあげる必要があります。
私の場合は、生後3週間くらいは、定期的に2時間おきに泣いて目覚めていて、 3時間おきとかに止めて行ってきました。特に私の子供は、NICUで泣きすぎて呼吸が止まってしまうと言う事態があり、徐々に青ざめていく顔を見てしまいました。(新生児無呼吸発作)そんな環境での睡眠は安心できないですよ…。いつでも起きれるように、浅い眠りにしかなりません。
🌸 妻と子の体調
低出生体重児(未熟児)としての特別なケア
双子の出産は多くの場合、帝王切開によって行われます。このため、双子はほぼ100%の確率でNICU(新生児集中治療室)に入ることとなります。未熟児として生まれる双子は、特別なケアが求められ、ICUから退室後も、呼吸器を使用しながら約1週間から2ヶ月の期間、成長を促進させるケアが続きます。帝王切開後のケア
帝王切開自体は、お腹を切る手術であり、傷跡が生じます。出産当日は傷の痛みで動くことが難しく、出血や体調の不調も発生する可能性があります。翌日からはリハビリが開始され、特に歩行訓練が中心となりますが、初めは難しさが伴います。帝王切開を受けた後、最低でも1ヶ月半は激しい運動は避けるよう医師から推奨されるでしょう。つまり健常者は夫だけ…?
双子の育児や家事は非常に大変で、妻は身体的にも精神的にも大きな負担を感じることが多い。そしては妻は帝王切開からの回復に専念することが望ましいのです。このような状況下で、夫が健常者として家庭のサポートを果たさなければならないことの重要性を感じてほしいです。
⏰ 自分の時間
妻の通院
双子の育児と家事の多忙さの中、自分だけの時間を持つことは非常に難しく、これが大きなストレスとなるはずです…。趣味の時間はもちろん、食事の時間まで子供たちの世話に追われ、自分のペースでの生活が難しくなってしまいます。この変化は実際に体験してない段階で想像する分には小さなことに思えるかもしれませんが、実際に体験すると大きな影響になるはずです。
出産前後のイベント
🏥 通院のサポート
双子の妊娠では、医師の診察の頻度が増えることが一般的です。単胎の場合は1ヶ月に1回の通院が基本ですが、双子の場合は2週間に1回となります。また、定期的な検査で問題が発見された場合は、さらに通院が増え、実質的には1週間に1回ほどの通院が必要になります。妊娠後期に入ると、妻のお腹が大きくなり、移動が難しくなります。車の運転や電車での立ち乗りは辛くなり、支えが不可欠です。そのため、車での送迎やタクシーの利用がオススメです。
・双子の検診
双子の子供が生まれた後も通院は続きます。出産直後の2週間検診や1ヶ月検診が待っています。単胎とは違い、双子の場合、1人での診察は困難です。なぜなら、双子は同時にケアが必要となり、1人の大人だけでは管理が難しいからです。
⌛どうやって育休を取る?
📄 業務の整理
妊娠を機に、業務の整理や属人化の解消を進めることで、出産や育児への心の準備を整えることができます。この過程で、担当業務の明確化やバックアップ体制の確立を心掛け、職場の理解を得ることが大切です。
次のような項目でできるといいかも!
業務の洗い出し: まず、自分の担当する業務全体を洗い出す。
優先順位の確認: 業務の中でどれが最も重要か、どれが他のメンバーに引き継げるかを確認。
業務の代替策: 一部の業務は自動化や外部のパートナーに委託することで対処可能かもしれません。
引き継ぎ資料の作成: すぐに業務を引き継げるよう、詳細なマニュアルやガイドを作成。
コミュニケーション: 定期的にチームや上司とのミーティングを設定し、引き継ぎの進捗状況を共有。
業務の再評価: 育児休暇から戻った後の業務のスコープや役割を再評価することで、バランスの取れた業務の再開を目指す。
父が育休を取るまでのステップ
📅 妊娠発覚からのタイムライン
妊娠3ヶ月
最初に行うべきは、妊娠の報告です。早めに上司や人事部に状況を伝え、今後の業務スケジュールと引き継ぎ内容を決めましょう。妊娠4~6ヶ月
この時期になると、お腹も大きくなり、身体的な変化やつわりが落ち着く頃です。この時期が一番動ける期間です。引き継ぎを一気にすすめましょう。妊娠7~8ヶ月
育休を取得するための具体的な手続きを進めていく時期です。人事部や上司との連携を密に取りながら、必要な書類の提出や日程の調整を行います。妊娠9ヶ月
出産を控え、最終的な業務の引き継ぎや、自宅での準備を整える時期です。この時期にしっかりと準備を行っておくことで、出産後の生活がスムーズに進められます。出産後の予定や復職のスケジュールも考えておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、双子の育児の大変さと、それに伴う夫の役割について考察しました。夫婦で協力して、双子の育児を乗り越えるためには、しっかりとしたサポート体制や準備が必要となります。子育てを通じて、新しい家族の形を見つけることができることを信じて、一緒に頑張りましょう!
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