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デザインって仕事(2)

私はアナログを経験した世代。
デザインをやっている若者がいると

お酒の席なんかで
つい昔の大変さを語ってしまいがちだが、

あれは嫌われる!

貧乏自慢してる人と同じ感覚、
すっごい惨めなので絶対NG!



ある日妹がPower Macを買ってきた。
大きなハンバーグじゃないぞ!
カラフルなリンゴマークのパソコンだ!

そのパソコンの中に入ってた
キャンバスっていうお絵かきソフトで、
いろんなものを作って

ついにハマってしまった。

で、速攻、旦那の保険を解約して(笑)
当時一番人気の
Power MacG3を買った。

イラレとフォトショも
頑張って購入。

結果、何年もかけて覚えた
アナログの知識はほぼ必要なくなった。

面倒なことは全部パソコンがしてくれる!

とっても便利だけど……


最近その便利さが
返ってデザイナーの負担に
なってる気がする。


パソコンだったら変更なんて簡単だ。
(…とクライアントもきっと思ってる)


言われた通りにデザインしても
何回もいろんなパターンで作らされ

挙げ句の果ては…
印刷にかける寸前で全部一からやり直し
なんて事は日常茶飯事。

特に印刷所からの仕事は厳しい!!

代理店は、多少デザイナーの立場を
理解してくれてはいるが、


印刷会社からの仕事はスポンサーのいいなりが多く
(なにせ印刷代を稼がないといけないからね〜)
しわ寄せはいつもデザイナーだ〜。

一応契約するときの条件みたいな事は
紙に書いて渡しているが…

個人で仕事をしていると
少しは無理なことでもしないと
次の仕事に繋がらないという弱い立場。

……つらいなあ〜
つい最近もびっくりするような
無理難題を押し付けられて
我慢できず断ったらそこから音沙汰なし……。

いっそ、
東京のデザイン事務所をやってる友人に
泣きついてみっかなー
てかこんなおばーちゃん誰も雇ってくれないかー

デザイン事務所廃業して
占いの館でもするか〜
(↑占ってもいいですか?の影響)


昔働いてた事務所の社長がよく言ってた。

「デザイナーなんて、言葉だけ聞けば
 華やかでかっこよく聞こえるけど
 本当は地味でしんどくてマイナーな仕事なんだ!
 でもね!人には真似できない特別な仕事だから
 やりがいがあるんだよ!」

目標だった憧れの社長も
さっさと天国に行っちゃって
今だったらいろんな相談できたのに
残念でたまらない。

人には真似できない仕事……そのプライドだけは
持ち続けて胸を張って生きていくしかないな〜


旦那からの依存度を0にするべく
還暦目前のおばーちゃんは
日夜老眼に鞭打って

今日もパソコンの前で
頑張っています!






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