絵本を人の声で聴く
これ、試作なんですが、
何だと思いますか?
息子に聞いたらネズミ?と言われました。
ネズミに見えるのか。
(色が灰色だから?)
ご飯を炊いて、
炊き立てで、
しそ飯にしておにぎり二つ作りました。
迷子になったら歩くから、
マンサンダルで足指ヒモも巻きました。
出掛けたところは武蔵新田。
絵本セラピーの「こころのごちそう」に参加してきました。
読んでくださるのは、
絵本セラピストの青山宣子さん。
私が小学校で読み聞かせをしてたのは、
20年近く昔のこと。
小沢俊夫先生の昔話しのことや、
福音館の斎藤さんの子どもの絵本のことなど、
(おもちゃも同じ)
子どもにとって何が大事か学びました。
今思い返すと、
それは子どもにだけでなく、
人にとって大事なことでした。
何故ディズニーの絵本が子ども図書館に入れてはいけない本なのか、
子どもの育ちや想像力を損なうからだと、
納得しました。
絵本は子どもが自分で読むものではなく、
(読んでもいいけど)
大人が(下手でも)読み聞かせるものです。
子どもはお話しの筋だけでなく、
大人の声や体温と一緒に、
自分に向けられた心を受け取るのです。
小沢先生は声色なんか付けないで、
むしろ行間の空間を活かして、
自然に読むことの大事さを言われました。
過剰な大人の解釈は不要なのです。
子どもは大袈裟な表現より、
絵や大人の子どもへの気持ちを受け取るのです。
私が息子に沢山絵本を読んだつもりですが、
時々は「母ちゃんそこはもう読んだとこだよ」
そんなことがよくありました。
(暖かい布団に足を入れてたから眠くなって)
それでも、読んでやりたい私の気持ちは伝わったと思います。
息子が親になったら絵本を読んでやってほしい。
私は父が宮沢賢治を読み聞かせてくれました。
銀河鉄道の夢を見るほど、
繰り返し読んでくれました。
母は私が聞くたびに泣くのに、
「泣いた赤鬼」を読んでとねだられたと言います。
新しい筋をと思うのは大人だけです。
子どもにとっては知っているお話しも、
毎回新しいのです。
そして、テープではなく、
人の声で聴くことでしか得られない体験なのです。
久しぶりに人の声で絵本を読んでもらいました。
良い日でした。
誘ってくれたいずみさんに感謝です。