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オランダでの病院探しとワクチン接種

病院(GP)の登録


オランダに来て、はじめに迷ったのがGP(General Practitioner)こと家庭医探し。オランダではGPにまず相談してから専門医を紹介される仕組みになっています。オランダ語ではHuisarts(ハウスアーツ)と言います。

子連れで海外赴任だと、こどもの急な体調不良やケガのために早めに、GPは決めておきたいですよね。

病院では患者の受け入れ数に上限があり、受け入れる患者さんを近隣の住所(郵便番号)で絞っていたり、ウェイテイングリストがあったりします。

小さいお子さんのいるご家庭は、こどもを連れていくときのことを考えて、GPと薬局(Apotheek)が一カ所になっているところを選んでいる人が多いようです。
先生の評判や、家からの連れていきやすさもあるので、GoogleMapで”Huisarts”と検索したり、ZorgkaartNederlandで口コミを見たり、近所に住む人から情報を聞いて探してみるとよいと思います。

大きい組織の病院だとメールでやり取りは問題なくできることが多いですが、小規模な病院だとメールの返信がないこともあるので、電話や直接問い合わせをするほうが、確実に受け入れ可否を確認できるかもしれません。受け入れのしやすさは移民、難民の数の変動、戦争などによる人口の流入状況によって変わるので、GPの登録ができるまで半年以上かかったかたもおられるようです。

また、登録時にオランダで加入している保険会社の情報も求められるので、準備しておきましょう。
また、本帰国の際は登録の解除依頼を忘れずにしましょう。

日本と違う病院事情

日本と大きく違うと感じるのは、ただの風邪では、パラセタ(Paracetamol 日本でいうアセトアミノフェン)を飲んで休んでと言われるだけで、診てもらえないのが普通です。

風邪を引いたら家で休んで治すものという価値観があると理解した上で、これは見てもらった方がいいと思う症状がある場合は、臆せずに今起きている症状や経過、どういう理由で診察してほしいかなど、説明の上、直接見てほしいとしっかり主張したほうがよいと思います。

多国籍でいろんな人種の方がいて、人種による体質の違い、体格の違いは少なからずあるので、熱の高さを伝える場合は体温だけでなく平熱に対してどれだけ高いか伝えたり、処方された薬が体に合いそうか服用後の体調をよく観察したりしましょう。

GPが決まる前に医療機関にかかりたい状況がおきた場合は、アムステルダム・アムステルフェーン地区に住む日本人であれば、JECジャパンクリニックに相談されている方が多いようです。

日本人的な感覚からすると、すぐに病院にかかれないのは心もとないと思う一方、日本が医療費の増加という社会問題を抱えることを考えると、適切にトリアージされることも大事なのかもしれません。。。

予防接種履歴の提出とGGD

住民登録後、しばらくするとこどもの予防接種履歴の提出が求められます。RVPというプログラムに基づいて、予防接種履歴が電子管理されているためです。

渡航の際にこどもの母子手帳はもってきていると思うので、その母子手帳とにらめっこをしながら情報を整理する必要があります。(日本語を英訳にするだけならまだいいのですが、西暦への変換と表記の修正をするのが煩わしいです・・・。)A型肝炎などのトラベルワウチンやコロナワクチン、インフルエンザワクチンの接種履歴は報告する必要がありません。参考までにですが、うちは以下のように情報をまとめてデータで提出しました。

日本での予防接種履歴の提出をすると、接種履歴の印字された紙が送られてきますので、内容に相違がないか確認の上、保管をしておき、医療機関にかかる時には持参しましょう。

オランダのワクチンスケジュールで不足している分については、接種券も同梱されています。4歳未満の未就学児はGGD(保健所のような地域の健康センター)で、就学児は学校でワクチン接種を受けることができます。年齢や接種タイミングによって、不足分は様々ですが、MenACWYワクチン(髄膜炎菌)は日本での定期予防接種プログラムに含まれていないので、ほぼ必ず案内が来ます。

未就学児で、GGDから音沙汰がないようであれば、GGDに直接コンタクトしてみるといいと思います。面談や健診の上、予防接種のアレンジをしてもらえます。

予防接種時の接種部分へのアルコール消毒はしないので、はじめはびっくりするかもしれません(笑)。




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