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注染染めの工場見学

経緯
「デザイナー・オープン・リソース・プロジェクト(略称DORP)」が今年の2月に発行した「浜松デザインパートナーズ2020」掲載されているクリエーターに「コロナウィルスの影響でイベントがなくなり、遠州の注染染めがピンチ」と声がかかり、「注染染なんとかしようプロジェクト(名称仮)」が発足?した。

私自身は浜松出身ではないため、そもそも注染染め自体が全くわからない状態。大学生の時、この地で一人暮らしをしていたアパートの近くに注染染めの工場があったことを、今回の工場見学で「この匂い!嗅いだことある!」という具合で、糸がつながったように認識したのであった。

工場見学の感想
二橋染工さんと和田染工の見学させていただいた。
・のりには餅粉が入っている
・色をつくるのは化学の実験のようなもの、職人の頭には色のレシピが何百色も入っている。
・カラフルな染物は遠州の注染染めの特徴。
・いろんな生地に染める実験はできるが液体が通り抜けないといけなかったり、染めた後の洗いでのりがちゃんととれないといけなかったりする。
・干し場は映える(天井の高さ、開放感、染め上がった生地を干してある風景がきれい)
・絵羽浴衣は着て両腕を広げると、一枚の絵になっている浴衣(初めて知った)

注染染めを活用したアイデア

突き詰めていくとそれぞれ違う特徴を持つ会社だと思うが、パッと見ただけでは同じように見えている。(すみません)
「将来的に社会に対して会社をどういった位置づけにしていきたいか」とそれぞれが考えた時に「会社の個性」となっていくので、それに対して我々がアイデアを出せるのができれば理想である。
例えば「後世に何年も受け継いでもらえるようにしたい」という考えに対して「子供達に定期的にワークショップをして認知してもらう」といったアイデアを出す具合に。

染色の知識がない方が気軽に発注しやすくするため整理整頓
・生地見本や色見本をつくる
・発注の工程をきちんと視覚化する
(染色可能範囲、生地サイズ、注意点etc)
・現段階でできるプロダクトは手順をフォーマット化してみる
(例:手拭い、風呂敷、マスク、吾妻袋etc)
・可能な限り制作したものは写真をとりアーカイブ化し、公開することよって発注者の活用イメージを膨らませる(参考:レトロ印刷JAM

商品開発のアイデア(実現可能かは不明)
・現代の寝巻き浴衣の考案
・廃棄されるB級品をトリミングし、洋服や服飾小物を作る(参考:FREITAG
・布製の植木鉢(参考:ルーツポーチ
・スピーカーのサランネットに染め、オリジナルスピーカーを作る
・注染染めの布を張ったオリジナル建具(参考:戸戸
・注染バスタオル(手拭いの大判、水吸う?汗吸う?すぐ乾くから意外と衛生的?)

何かのきっかけになりそうな思いつきメモ
・ストリートアート×注染
滲み具合とスプレー画が似ているような気も…
・公共交通機関とのコラボレーション(シート、中刷り広告)
・染めた布を樹脂とかで固めてみる
・『染める』という言葉遊びプロダクト
・プロだからわかる染物批評


直近で活用できそうなこと

・毎年futaで行っている「たけのこ掘り」でオリジナルの手拭いのノベルティを作ってみる。その際に、制作工程をしっかり記録する。
(金銭的な面で実現するかは未定)


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