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ありがとう

妹の誕生日、父がプレゼントしたミニチュアダックスフント。

2週間ほど前、愛犬(15歳)が病気であることを母から知らされた。
最近はおじいさんになって寝ることが多くなっていたし、母にはこの夏は越せないかもしれないと話は聞いていた。
実家を出て10年の私は、愛犬と過ごした時間は5年という短い間だったけど、私がつらい時、寂しい時にいつも一緒にいてくれたのは愛犬だった。
一緒に公園で遊んだり、近所を散歩したり、ぬいぐるみを引っ張りっこしてみたり、空港で飛行機を一緒に見たりと、たくさんのことを一緒にしながら過ごしてきた。社会人になってつらい時は、すぐに会いたくなって実家に帰ることもしばしば。実家を離れる事よりも、なにより愛犬と離れて暮らすことの方が寂しいと何度も口にしていた。
大切な友人を亡くした時も、そのつらさを分かち合って寄り添ってくれたのは人間の言葉なんて話さない愛犬だった。両親がケンカをしたとき、母と私たち姉妹がケンカをしたとき、いつも仲裁に入ってくれたのも愛犬だった。
動物はいつも私たち人間に寄り添ってくれる。

私は生まれてから絶えず動物に囲まれて生活をしてきた。しかし、こんなにも長く一緒にいれたのはこの愛犬だけだ。手作りのケーキで誕生日をお祝いして、楽しい思い出もたくさんあるよね。最近はなかなか帰ることもできなくて、、、でも帰った時には一番に「ただいま!帰ったよ!」と言う相手だった。

前回会えたのは、4月に母と祖母の誕生日に帰った時だった。
久しぶりに会うのがこんな形ってなんなんだろうね。
と母は言っていたけど、お骨になる前に会えるだけ幸せだと思う。亡骸とご対面するのと、身体がまだあるときに会うのではまた違ってくるだろう。
最後にあなたをそっと抱いて、しっかりとお別れをしてこよう。ちゃんと笑顔で見送ってあげよう。泣きながらそんなことを思うのでした。

最後はきっと苦しかっただろうし、つらかっただろうなと思う。そして本当にあっけなかった。こんなにも簡単に命の火は消えていくのかと改めて思い知らされた。何度経験しても、その対象が人間でも動物でもあっけなくそして受け入れるのには時間がかかる。愛しているならなおさらのこと。

スクリーンショット 2021-10-06 024405

https://twitter.com/kairua_kp/status/1445340479847993350?s=20

シオチルさんたちがくれた温かい言葉を胸に、しっかりお見送りしてきたいと思う。本当にいつもみなさんの温かい言葉に救われている。
オットなんて、しみったれた悲しい場所にはいきたくないと言い放った。別にそのことに批判もしないし、考え方に文句もない。思い入れもないし、私個人が思い出にゆっくりと浸ってほしいというオットなりの気遣いなのだろうが、他人の思い出や思いに寄り添うことで見えてくるものや感じるとこ、学ぶことって多いと思う。何かを感じながら心が育つのだと思っているし私が親ならそういうものをあえて避けることはせず、子どもの心に寄り添いながら一緒に育んでいきたいと思う。
まあ、オットの親は私ではないのでそこは関係ないと割り切ります(笑)

20211005 18:43
最後にお話しできてうれしかったよ。ちゃんと声聞こえてたかな?
本当に頑張ったよね。おつかれさまでした。
これからは空の上でゆっくりと過ごしてね。
そして、私たち家族のもとに来てくれてありがとう。
またいつか、どこかで会えますように。

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