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#001 東京タワー、

初めて訪れたのは、高校の修学旅行。
ジャンパースカートの制服を着用し片手に握りしめた小遣いで東京タワーのマスコットキャラクター ノッポンのペンを買った。

その頃は、Web上のROOMで文字のやり取りで会話をするチャットが流行っていて、そこで知り合った東京の友人からよく東京タワーのポストカードが届いた。

あれから 15年
昨年、父と初めて東京観光旅行に訪れ東京タワーの展望台にのぼった。父は数十年ぶりの東京タワーからの夜景を楽しんでくれただろうか。東京という一見煌びやかな街の夜景はいつもと変わらず最高に美しかった。

九州出身の私にも、東京の真ん中に凛と佇むオレンジ色はどこか懐かしささえ感じさせる。シティーボーイのオットは地方出身者がそんなこと言ってんじゃないよといつも鼻で笑っている。

恋はするのもじゃなく落ちるものだ…
好きになることに理由なんかない、理由を探すことのくだらなさがこのセリフに凝縮されている。キラキラした世界に描かれた恋愛模様、当時はとても憧れのようなものを抱いた記憶がある。
今、そんな東京タワーを眺めながら江國香織氏の「東京タワー」を読むという、贅沢な時間に満たされる私を“ 想像”した。

2020.2.22
中国では幸せの数字とわれる「2」が5つも揃う日に、大人になって出会った大切な友人が結婚式を挙げた。そんな日に東京タワーを眺められる一室でオットと過ごす時間は幸せだと感じさせてくれる。

この東京という街が、訪れた人々の懐かしい思い出を甦らせ温かい想いを持った街であって欲しいと思う。

新型コロナウイルスで騒がれる今日、人と人は助け合いながら生きていることを強く感じる。

「愛は地球を救う」とどこかで聞いたことのあるキャッチだが、本当にそうなのではないかと思う。「愛してる」「ありがとう」は地球を平和にする。

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