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心理士と同時多発ゲロ。
娘たち、バンコクにて人生初の入院を経験しました。
ことの始まりは明け方の次女の発熱。
そしてその日の午後、長女が嘔吐。
数十秒後に次女が嘔吐。
慌ててバケツをふたりに渡しながら私の頭に浮かぶのは
同 時 多 発 ゲ ロ
というワード。
この後誰かに会ったら
「同時多発ゲロに遭った」と報告しよう。
そんなことを考えながらの吐瀉物処理が
大変ながらもちょっと楽しかったのはここだけの話です。
タイの病院(我が家のかかりつけ病院特有かもしれませんが)は
割とすぐに入院を提案されます。
今回も「点滴をするのも今の時間から(14時)だと入院になります」と言われ、
少し迷ったものの脱水も心配だったので入院することを決意し、
ふたり揃って入院することになりました。
我が子の年齢だと保護者は自動的に泊まり込みになりました。
子供たちの入院準備は不要とのことでしたが、
「お母さん自身の準備をしてきて」と言われて一旦帰宅。
2時間後に再び来院し入院することになりました。
入院病棟では基本的に通訳さんはいないので
私の拙いタイ語と
スタッフさんの片言の日本語、
それとお互いの国訛りの英語でのコミュニケーション。
そして6時から22時までの面会時間と
消灯時間も起床時間もなく、
発熱していれば寝ていても起こされて服用させられる解熱剤。
正直なところ全然落ち着かない空間でしたが、
嘔吐その他諸々イレギュラーな事態に
ナースコールひとつで対応してもらえるのはとても助かりました。
そして、二泊三日の入院生活。
それは「○○をしなきゃ!」という
日々のタスクから逃れることのできた時間でもありました。
娘たちと一緒にいる空間で、
あんなにのんびり読書をしたのって今まであったかな?
そう感じるぐらい、
「ご飯の準備しなきゃ」
「洗濯しなきゃ」
「掃除しなきゃ」
「宿題させなきゃ」
「ピアノの練習声かけなきゃ」
そんな普段の生活のなかに潜んでいる
「○○しなきゃ」。
もちろん自分の着ている服を洗濯したり、
自分の食事は自分でなんとかしなきゃいけないのはありますが、
病院のスタッフさんに頼れる状況で娘たちを見守れることで
日々のタスクから解放されたのはありがたかったです。
ただ、
薬を飲むのが大嫌いな次女(日本では粉薬が飲めていたけれどタイのシロップ薬がNG)を、
看護師さん3人がかりで押さえ込み
鼻を摘んで薬を飲ませるのは見ていて心苦しいものが…。
心理学的に、
心理療法的に薬を飲ませることができればなぁ。
と思い試行錯誤しつつ、
なかなかうまくいかずに頭を抱える心理士母なのでした。