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心理士、お店で「グラスがない」。
タイ語を勉強し始めて約2年。
まだまだ語彙力は少ないし、
相手の言葉は聞き取れず
自分の要求を伝えるに終始することも少なくありません。
が、
タイ語の類別詞を少しずつ覚えてきてから
お店で注文をしたり取り分け用のお皿をお願いするのがずいぶん楽になりました。
例えば「水をペットボトル1本とグラス2個」頼みたいときも、
類別詞を使えないと
「ナンパオヌン、ナムケンソーン(水1、氷2)」
としか言えなくて何がなんやらなのですが、
類別詞が使えると
「ナンパオヌンクアッ(ト)、ナムケンソンゲーオ(水1本、氷入りグラス2個)」
と、一気に伝わる情報量が増えます。
子供用の取り皿を頼むときにも
類別詞をつけることで伝わる率がぐんと上がったので、
知らない類別詞に出逢うと
「お!覚えるチャンス!」とちょっと嬉しくなります。
そんなこんなで先日お邪魔したちょっとローカルな空間のドリンクスタンド。
いつものように
「アオチャータイヌンゲーオカー(タイティー1杯ください)」と注文したら
何やら説明してくれるお店のお姉さん。
だがしかし、
私はタイ語で要求を伝えることはできても聞き取ることはできない女。
「え?え?」と戸惑い、
一緒にいた友達に助けを求めた次の瞬間。
「マイミーゲーオ」
というお姉さんの言葉を聞き取ることができました。
だがしかし(2回目)
マイミーゲーオ…?
どういう…ことだ??
そしてしきりに壁にかかった紙袋を指差すお姉さん。
そこでやっと私の思考回路はつながりました。
「ゲーオ」は「〜杯」という類別詞以外にも
「グラス、コップ」という意味があります。
つまり、
私は「タイティーをグラス1杯くださいな」と注文したのですが、
お姉さんからすると
「グラスはないんだよ」ということ。
ここでタイのドリンク文化を知らないとさらに「???」となるのですが、
幸い知識だけはあったので「OK!」と返事することができました。
そして出てきたのがこちら。
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ん。
この角度だとよくわかりませんね。
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紙袋の中にビニール袋に入れられたタイティーが入ってます。
ストローはビニール袋に刺さってます。
タイでは元々コスト面の問題からか、
屋台で売られているコーラやジュースを
ビニール袋に入れて売る習慣があったらしいです。
(最近はほとんど見ない)
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最近は環境に配慮しようという動きからか
この袋入りジュースはほとんど見かけなくなりましたが、
ビニール袋を廃止したところでプラコップに切り替わっているだけだから
意味があるのか否か私にはイマイチわからない。
というのが正直なところです。
そんなこんなの「マイミーゲーオ」騒動。
たぶんなかなか聞き取ることができなかったのは、
タイの方の早口&省略文化というのもありますが、
まさか「グラスがない」と言われるとは予想もしていなかったということも
影響しているんじゃないかと思います。
予想していない言葉が返ってくると理解するまで時間がかかりますからね。
英語で接客してくれる店員さんに
私がタイ語で話しかけたときに一瞬店員さんが固まるのも
きっと「タイ語⇄英語」スイッチがうまく切り替わらないからじゃないかと思っています。
私のタイ語の発音が悪いのもあるだろうけどね。
「マイミーゲーオ」
たぶんこれからは聞き取ることができると思います。
たぶんね。