3月ー② 『旅猫リポート』を読んで
こんにちは、ふすまです_(..)_今日は、有川浩さんの「旅猫レポート」について綴りたいと思います!この本を一言で表すと、「ほっこりしつつ考えさせられる本」です。
この本の主人公は人間サトル(多分30~40代)と、飼い猫ナナです。そしてこの本のタイトルに「旅猫」とあるようにサトルとナナは5つの場所を旅をします。なぜ旅をするかって?サトルはリストラにあってしまって、ナナを飼う余裕がなくなってしまい、代わりに飼ってくれる人を探すためです!内容の説明はこのくらいにして、この本の面白い部分を紹介したいと思います😺
1.物語が猫目線で進んでいる!🐈
普段あまり想像することのない猫の気持ちを、知ることが出来ます。ナナは冷静で面白い猫で、常に達観して周りを見ていますね(笑)特に、ナナと他の猫が会話しているシーンが賑やかで面白いです。本当にこんな風に会話しててほしいなって思います笑
2.家族について考えさせられる😽
この本は、猫と人間の関係がメインテーマのように思われますが、実は家族や友達との関係についても触れられています。例えば、サトルの小学校時代の親友コースケは父親をあまり好きではありませんでした。厳密にいうと、写真を教えてくれる時の父親は好きですが、それ以外は頑固で融通が利かない父親が苦手だったようです。私も、コースケの父親に対する感情に共感しながら読んでいました。必ずしも親だからといって、人間的に好きになれる訳ではないですからね。猫を飼いたいといっても、「俺は猫を食わせるために写真屋やっているんじゃない!」と怒られてしまいます。コースケはその後も何回もお願いするのですが、最後まで聞き入られれることはありませんでした。あとは、両親が仕事を好きすぎて自分に対する関心を感じられないヨシミネ、主人公のサトルも幼い時に両親を亡くしておりこの本には、家族のことで葛藤し悩む場面がたくさんあります。なので、私はこの本を読みながら思いがけず家族について考えさせらえれました。
3.友達について考えさせられる😸
サトルは、代わりに猫を飼ってもらうために、たくさんの人にお願いしに旅をしますが、その行先はほとんど友達です。私は、猫を飼ってほしいとお願い出来る友達が沢山いるというのは素敵だなと感じました。私にも頼れる友達はたくさんいますが、大人になると疎遠になることが多いと聞くので、大人になっても困った時は、頼ってもらえて頼える関係を気づきたいなと思いました。そして、ネタバレ(?)になるのですがサトルは最後の場面で亡くなってしまいます。そのお葬式でもサトルと仲の良かった友達が集まって、サトルとの思い出話をして、語り合っていました。そう考えると信頼できる友達を持つことは、自分が死んでも自分の友人同士が仲良くなったりして大きな財産になるんだなと感じました。
この本は、ほっこりする要素と考えさせられる要素を持った本で猫好きな人も何かに悩んでいる人も楽しめる本だと思います📖私は、ラストのシーンが思いがけず切ない展開で思わず涙ぐんでしまいました😿もう一回読みたいと思わされるそんな素敵な本です。
割とさくっと読めるので、興味を持った方は是非読んでみてください😁
ちなみに映画にもなっているみたいです!