9.27 旅にはあいつがついてくる

タイに向かっている。6時間の飛行機の中でこれを書いている。一緒に行く友達と空港で話していると、ふと、タイについて知らなすぎじゃないか、何するんだ、って考えが降りてきたので、普段はあまり買わないガイドブックを買ってみた。搭乗待ちの時、時間があったからそれを読んでいると、急に辟易とした気持ちになる。こういう本に基づいて旅行の予定を立てるとその旅行には偶然性が省かれてしまっているんじゃないかと思ってしまう。なんか自分で選択してその場所に行っている、というよりかは、半ば行かされているのような感覚に近い。自分で選択している感じが旅行の楽しみだとも思っているので、こういう本は僕には合わないかもしれない。と思うが、折角買ったのに読まないのも勿体無いので、参考書のように読んで頭には入れる。知っている、引き出しとしていつでも開けられるようにしておく。そこに少し選択の余地を残しておきたい。ささやかな抵抗。くだらん、と思うかもしれないがこれが僕なりのプライドなのだ、くだらん。

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