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2021.11.06 第11節 バイエルン vs フライブルク
今回は真面目にアッサリと。
インターナショナルウィーク前に弾みをつけたいリーグ戦。
しかし対戦相手は現在無敗のフライブルク。名物監督シュトライヒの元でしっかり統率が取れた難敵であり、いつものように大量得点とはならなそうどころか、しっかり勝ち切るのも苦労しそうな雰囲気が試合前からプンプン漂っていた。
以下、スタメン。
今回は右WGはコマン、そして右SBはズーレを登用。他はいつも通り。さぁ、どうなるか。
いざ始まってみると、フライブルクはやはり素晴らしい統率。
メングラよろしくサイドに追いやる守備。下手なハイプレスで陣形を間延びさせない。トランジションの素早さ。
いやはや、脱帽である。
一瞬の隙を突いた形で2点を挙げることに成功するが、フライブルクも鋭い攻撃を見せており危ないシーンも散見された。
結局お互いにシュートをガンガン打つ殴り合い & 凌ぎ合いになり、終わってみればスコアこそ2-1の一般的なフルタイムスコアだが、シュート本数は29対14とボールが乱れ飛ぶ楽しい展開だった。
前評判も高かったが、フライブルクは本当に強くて見応えのある試合でした。
以下、個人レビュー。
レヴィ:貴重な追加点で得点ランクのトップを独走。シュートの巧さは皆が知るところだが、今回のゴールに関してはDFラインとの駆け引きの巧さがマジで際立っていた。一瞬の隙にDF背後の大外に周り、フリーで飛び出す。教科書に載せたい。バロンドールあげたい。
ミュラー:マークが非常に厳しく、躍動したとは言い難い。しかし、フライブルクはとにかく中央を固めていたので、逆に言えばうまく引きつけていたとも言える。なんだかんだでしっかり1アシスト。結果を出すところが流石!
サネ:スピードに乗った突破という武器を持ちつつも、トリッキーに中央へ釣り出し大外のデイビスを活用する選択肢を得たサネはフライブルクもかなりしんどそうだった。アシストをマークし好調っぷりが伺える。
ゴレツカ:個人的MOMは彼。今回は獅子奮迅の活躍。強烈なシュートや小気味良い飛び出しも見せ、ワールドクラスのB to Bであることを改めて証明しシーズン2ゴール目を記録。
キミッヒとの補完性が今回は抜群で、普段キミッヒが行うムーブを臨機応変に行っており、以前から弱点とされた「2センターの一角が上がった後のスペース」を上手く消すように立ち回っているような印象を得た。キミゴレがより鉄板になってしまい、これはロカの出番は厳しいかもしれない。
キミッヒ:ゴレツカの項で述べた通り。これまでキミッヒのタスクが異常に過多だったところを、展開によって上手くゴレツカとスイッチしたり、かなりのびのびとプレーできていた印象。その結果、決まりはしなかったが翼くんばりのオーバーヘッドも見せてくれた。砲台のような鋭いパスも冴え渡り、これからもチャンスの起点として相手の脅威になってくれることだろう。
コマン:外に絞るフライブルク守備網のせいで、幅を取るプレーを得意とするコマンにはなかなか良いボールが入りにくく、かなり窮屈なプレーシーンが目立った。サネのように中に入りチャンスメークをするより、突破を好むコマンなので展開的に得意な形にはあまり持っていけず。不完全燃焼な感は否めないので、また発奮してほしいところ。
デイビス:スピードという非常にわかりやすい個の武器があるので、フライブルクが統率された守備網を引いていてもデイビスにはかなり難儀している印象だった。小気味良いシュートを何度も放ち、見ていて非常に頼もしく感じた。
ズーレ:右SBとして出場。コマンが窮屈そうな一方で、ボールの出し所が見当たらなければ進撃すれば良いじゃん、とばかりに楽しそうに持ち上がりズーレ砲を放っていた。守備面で特にポカもなく、最近の試合の中でも比較的自由にプレーできていた印象。
やっぱり楽しそうなズーレはこちらも見ていて楽しい。
リュカ:高い対人守備能力で安定をもたらしていた。今回も意味不明な持ち上がりのシーンは見られたものの、リスクを無視するような選択を取るシーンは印象に無く、CBとして高い実力を発揮。パス精度の向上は頑張ってくれ。
接触による脳震盪を慮り、途中で交代。大事には至らなそうで何より。
ウパメカノ:ボア・アラバを彷彿とさせる鋭いパスを見せる一方で、ボア・アラバを彷彿とさせる謎のポジショニングで一気にピンチを招いたりという一面も。これが若さか。
とは言えなんだかんだで対人守備はしっかりできていたし、件のシーン以外は特に不安を感じさせず。
ノイアー:センターサークル近くまで出てくるシーンもあり、素晴らしいパラドンもあり、ファンには堪らない一戦だったのではなかろうか。
というか、現在ノイアーのプレーを観戦できている我々は非常に恵まれいると言える。それくらいに希少なキーパーだよなぁ。
なお、失点シーンはノーチャンス。
ニャブリ:コマンに代わって出場。コマンが窮屈そうだったが、ニャブリは中に絞ってのムーブの得意なので、こちらの方が相手は難儀したと思われる。色々な特徴を持ったWGを揃えているのが現チームの強みだし、ニャブリは世界屈指のウィンガーなのは間違いないのでさっさと契約延長してほしい。
ムシアラ:ミュラーに代わって出場。今回は出場時間も20分程度で見せ場は少なかったが、球離れが良く、攻撃のテンポを維持するのに一躍買っていた。
でも個人的には、最近ご無沙汰だったし、どこかでスタメンで見たいところ。
トリッソ:出場した瞬間にTwitterのTLな悲観に包まれる男などそう居ない。なお筆者はトリッソファンクラブを自認している。
相変わらず気の利かないポジショニング、遅いプレスバック、あまり可能性の感じられないパスなどが悪目立ちしていたが、平常運転である。
オフサイドになってしまったが幻のゴールもあり、少しはイメージアップに繋がったかもしれない。
チュポ:サネに代わり出場。あまりプレー時間はなかったので見せ場は無かったが、元WGなだけあって突破力も足元の技術も高水準に持っていることを見せたシーンは散見された。
とりあえず出場すると盛り上がるので楽しい。
ニャン蔵:リュカに代わり出場。あまりプレー時間はなかったので見せ場は無かったが…ロスタイムで普通に対人戦で完敗し、失点源に。
試合終了間際だったので、その後すぐゲームセットにはなったが、冷や汗をかく展開だった。
戦犯にならずに済んだので、反省しつつ今後に活かしてほしいところ。
ナーゲルスマン:しっかり勝ち点3を得られて良かった。リスクを冒さず純粋な力比べで寄り切り勝利という印象だったので、そこまで劇的采配とはならなかったか。まぁ、あまり修正するところ無かっただろうしなぁ。
ザビッツァー:胃腸炎で不出場。ゆっくりコンディション整えてくださいませ。
キュイザンス:出場機会は無かった。ぶっちゃけどうなんだ? 最後にプレーを見たのはプレシーズンで、その時はダメダメだったが…
総括:筋肉は正義。フライブルクは安定していて強かった。ニャン蔵ドンマイ。