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26歳営業が3か月でネスペを取得した勉強方法
この記事は、ネットワークスペシャリスト(ネスペ)を受けようと思っている、もしくは受けたけど落ちてしまった人向けです。なので、ネスペとは何ぞやという誰でも知ってる話は一切せず、私の実績と勉強方法だけを話します。
1.私の実績
私はネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士、CCNAを持っていて、全て2021年に取得しました。
※証拠
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元々詳しかったわけでもなく、頭が良かったわけでもありません。
当時は26歳で、新卒からSierで営業。
大学は東洋大学の文系で、当然エンジニア経験もありませんでした。
そんな僕でもこれだけの資格を取ることができるので、今から言う勉強方法を実践すれば誰でも取れるということになります。
2.留意事項
勉強方法を紹介する上で、これだけは覚えておいて欲しいことがあります。
「今から紹介する参考書以外の知識は知らなくていい」
この考え方がマジで大事です。僕が紹介する参考書は、基本的に左門先生っていう、何年も高度試験を研究して、色んな講演会もしてる方が書いた本を紹介します。その本にも書いてある考え方です。
「資格は相対評価である」
という考え方なんですけど、毎年の合格率を見て欲しいんですが、必ず15%前後を推移してます。これは資格の価値を守るために、作成側がコントロールする必要があるんです。
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じゃあどうやってコントロールするか。
当然、公開情報ではないので僕の仮説にすぎないですが、去年の午後試験の点数分布をみると、合格点が60点で、ボーダーラインの50~70点の中に65%の人間が入ってます。80点以上を取ってるのは上位0.5%しかいません。※午後試験
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ネスペの参考書なんて3種類くらいしかないですよね。
みんな同じ参考書を読んで受験するのに、80点以上が0.5%しかいないってことは、100点中20点は参考書に書いてないことを出してるんです。
残り80点の中の順位は、みんなが知ってることを間違えたかどうかです。その中で、運営が合格率を調整するんです。
つまり、この話をした理由は、
参考書さえ理解すれば受かる試験であるということ。パッと見問題が難しいからって、ベテランエンジニアだけが受かる試験ではない。
試験中に「これは俺がわからないってことは、みんなもわからないんだ」と判断できる。これは、当日の自信にもなるし、難問に時間を取られることもなくなります。
実際に僕も試験終わって、2chやTwitterで反応を見ていたら、「ああやっぱ、みんなもここ分からなかったんだな」となりました。
なので、この考え方を念頭においていただいたら、その基準になる参考書と、その勉強方法を紹介します。
3.勉強方法(インプット編)
勉強方法は、インプット編とアウトプット編で分けて紹介します。
対象は、NWについて何も知らない大学生を想定してます。僕がそうだったんで。
Ⅰ.マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)
https://amzn.to/41h5UAq
これはNW系の仕事をしていて読んだことがない人はいないでしょう。いたらやばいです。
みんなが読んでるのに、読んでないということは、みんなが知ってることを知らない。
つまり、常識が分かっていないことと同じで、他の受験生に圧倒的な差をつけられてしまいます。
この本は入門編として、NWの動きやパケットの仕組みを理解するのに適した本です。まずはこれを使って基礎知識を身に付けます。
「理解する」とはどういうことか
ここで少し補足です。
「理解する」というのは、今後はこの基準で考えてください。
この本に載ってる単語の意味を聞かれて、誰かにホワイトボード使って説明できるか。が基準になります。
DHCPの手順って説明できますか?
クライアントがブロードキャストでセグメント内に通知して、その後どうなりますか?
ネスぺはこういうの穴埋め問題出ますからね?
そんな感じでこれから紹介するものも全て自分で説明できるレベルにしてください。
Ⅱ.ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -
これは本ではなくて、HPですが、めちゃくちゃわかりやすいです。
さっきはNWの基礎を学ぶ用途だったんですが、ネスペの対策は基本的にこのサイトでやります。このサイトは本当にすごい。
無料で大丈夫?というレベルです。
僕は受験直前までこのサイトを何度も繰り返し見ていました。
このHPの内容を説明できるようになれば、受かったも同然です。
というわけで、インプットは基本的にこの2つだけで大丈夫です。
4.勉強方法(アウトプット編)
Ⅰ.午前Ⅰ
基本的には下記のサイトで勉強します。
応用情報技術者過去問道場
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php
午前1は鬼門ですよね。なんでかというと、NW以外の問題も出るんですよね。だから僕が出した結論は、過去2回分を飛ばして、6回分を丸暗記する。年2回試験あるので、1年飛ばして、3年分とも言えます。
なんで丸暗記するかというと、過去問と同じ問題が出るんですよね。アイテックのソースによると、7割が過去問と同じ問題らしいので、過去問さえできてれば受かる計算です。
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1年分飛ばすのは、去年出た問題は出題されないからです。
去年の分は飛ばして、3年分丸暗記しましょう。
アイウとか選択肢までそのまま出るんで、ひたすら答え覚えるまで回し続けるで大丈夫です。僕はそれを3年分全ての答えを丸暗記して、本番8割以上取れました。
Ⅱ.午前Ⅱ
正直勉強しなくていいです。
おいおい。。と思ったそこのあなた。最後まで聞いて下さい。
なんでかというと、25問中16問で6割なんですけど、
これもアイテックの資料によると、15問がNW。6問がセキュリティ分野が出題されます。
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上記の参考書でNW,とセキュリティの知識は身についてるはずなので、これのためだけに勉強する必要はないと思ってます。
僕も一応不安だったんで、2週間前とかに、2年分やってみたら、いきなり合格点いけたんで、参考書の内容が分かってれば大丈夫です。
本番も84点でした。逆にこれ分かってないと午後はまずできないです。
なので、午前Ⅱも過去問道場で解くことは出来ますが、
覚えるために使うのではなく、自分の知識が合格レベルに達しているかの確認に使うのがおすすめです。
ネットワークスペシャリスト過去問道場
https://www.nw-siken.com/nwkakomon.php
基準としては、午後問題60点ギリギリだった僕が、午前は84点取れてるんで、80点取れるかどうかを、勉強不足かどうかの基準にしてもらえればと思います。
次は午後の勉強方法です。
Ⅲ.午後Ⅰ、午後Ⅱ
午後Ⅰ、午後Ⅱともに、対策方法は同じなので、まとめてお話しします。
使う参考書はネスぺシリーズです。
ネスペR4:https://amzn.to/3ohN79r
ネスぺR3:https://amzn.to/3L6dcBl
ネスぺR1:https://amzn.to/43FCxZS
ネスペの基礎力:https://amzn.to/3MWtygW
このネスぺシリーズは毎年出てるんですけど、4年分を4回解けば大丈夫です。これは左門先生も言ってるんで間違いないと思いますし、僕もそれで受かりました。
この本の凄いところは、ただの過去問題集ではなく、
ネスぺの取り組み方、勉強方法、問題の解き方、解説の読み方、心構え、合格体験記など、ネスペを受験する上で大切なことが全て書いてあることです。
基本的には、過去4年分買えばいいと思うんですけど、ネスペR1は、絶対買った方が良いです。
なんでかというと、本の最後に用語テストみたいな項目があるんですよ。
日本史の一問一答みたいなページがあって、それがかなり重宝します。
午後問題って、穴埋めも出題されるので、穴埋めの対策として作ってくれてるみたいなんですけど、めっちゃ役に立ちました。
だから、R1を含む、過去4冊を買えば良いと思います。
あとは、僕から言うこともほとんどなくて、この参考書の指示に従って、問題をといて、答え合わせしてください。この本ほんとにすごいです。マストバイだと思ってます。左門先生信じてよかったって思ってます。
強いて僕から言えることがあるとするなら、自分が大問一個を解く時間を理解することです。
午後問題って、大問によって全然難易度違うんですよ。
だから、難しかったらほかの問題に思い切って変えるのも重要です。
その判断として、問題選びに何分使って、問題を解くのは何分。
という時間配分を事前に決めておくことが大事です。
本番絶対てんぱるので、
「俺なら大問一個何分で解けるから、この大問はここまで粘ろう」
ということができるので、結構大事です。
というわけで、以上が勉強方法の紹介でした。
5.まとめとトーマスからのメッセージ
最後に学習期間について話します。
僕は暇だったんで、3か月でしたけど、期間は全く関係ないです。
よく、「この資格は何か月で取れますか?」とか、「何時間勉強すれば取れますか?」という人がいますが、期間は全く関係ありません。
先ほど記載したように、重要なのは
「参考書の内容を誰かにホワイトボードを使って説明できるようになったかどうか」
だけですからね。
それに何時間かかるかは、人それぞれなので、何時間やったら受かるとかではないです。
というわけで、以上です。
僕もネスぺのおかげで営業だったのに、ITコンサルに転職して年収200万上がったので、資格とったら必ず明るい未来が待ってます。
頑張って下さい。応援しています。