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母子草
庭に自然と生えてくる野草のうち、食べることができたり花がかわいいものは、抜かずに、なんなら水まであげて育てています。
山取りした盆栽の樹形が良いのと同じように、自らそこに根を張って育っていく野草の形はとても美しいです。
夏の終わり、庭にハハコグサが芽を出しました。
ハハコグサ。
ゴギョウという名も持つ冬の七草の一つです。
こう見えてキク科なので、じつは葉にさわやかな芳香があり、ヨモギで搗かれるようになるまで草餅はこの子が材料でした。そのため、またの名で餅草とも呼ばれます。
わ!ハハコグサが生えて来た♡
新芽を見つけた日から、散水の時にうっかり踏みつけてしまわないよう気をつけて、成長を見守りました。
育つにつれて株は広がり、美しいロゼットをなしていき、その広がった葉でおひさまをたっぷり浴びた結果、稀に見るほど立派な株立のハハコグサになりました!
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いや、でもね。
本当は早春に、芽吹いた新芽を粥にしていただく冬の七草、こんな時期に花が咲くのはおかしなことなのです。
何かの加減でこの子は時期を間違えてしまったけれど、次の世代は本来の時期に芽吹くかもしれません。
そうしたら、七草粥を準備するとき、ゴギョウは野原に探しに行かなくても、庭でらくらく採取ができる…
一旦は花で楽しませてもらいましたが、次の世代、落としたタネで株が増えたら…実は最初からもぅ食べる気満々なのですよ。
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