メタバースにおけるアバターの在り方
近年Meta社(旧Facebook社)が独自のメタバースプラットフォーム『Horizon World』を開発していることが話題になっています
そこで問題視されるのが、アバターの問題
実はこの『Horizon World』では、プレイヤーが自由にアバターを作成することができず(多少アレンジはできますが)、Meta社独自の世界観というものに縛られた、ある種制限のかかっているアバターを使わなければいけません
少しDisneyの世界を思わせるようなビジュアルと、下半身は透明であるという少し違和感を感じるような姿となっています
このままMeta社が独自のアバターのみの路線を歩むものなら、運営側でアバターの自由を制限しているようなものになり、
事実上のクローズドメタバース(中央集権化)、箱庭化という状態になってしまいます
ここで大事なのがVRMという統一規格
このVRMは、日本の企業である株式会社ドワンゴが公開したもので、既にclusterやバーチャルキャストなどの国産メタバースで運用が始まっています
このVRMを使うことで、様々なプラットフォームで自分オリジナルのアバターを全く同じように使用することができるのです
このVRMの公開を受けて、同年に『VRoid Studio』というアバター作成ソフトがリリースされ、初心者でも気軽に自由にアバターを作ることができるようになりました
これは、言い換えればクローズドメタバースを防ぐ役目を担っているのではないかと考えています
クローズドメタバースの対義語として、オープンメタバースという考え方があります。日本語で言う地方分散化みたいなものです
このオープンメタバースでは、各プラットフォームの相互運用性が重視されていて、一つのプラットフォームに固執することなく、たくさんのメタバースの世界から、自由にユーザーが世界を選ぶことができます
この相互運用性を重視することこそが、VRMが作られた一番の理由であり
クローズドをオープンなものに変えるきっかけになると思います
このVRMを採用するかどうかで、Meta社の命運が変わりそうですね
Facebookのように実名制度に似た、リアルアバターを推進して世間にわかりやすくメタバースに参加してもらうのか
アバターの相互運用性を解消してオープン化していくのか
Meta社の今後の動向に注目です
以上、メタバースについてでした
ここまでご覧くださり、ありがとうございました