「FORYOU子ども食堂」に行ってみた!
みなさんはじめまして
私は、進学を機に京都に来た大学生です。
インターンシップ生として、少しの間伏見区役所で実習しています。
今回は、伏見区内で私が「気になる!」と思ったとある場所へ取材に行ってきます!
私が気になっている場所は…京都市伏見区久我森の宮町の「FORYOU子ども食堂」です!
「地域の子育て支援や子どもの居場所づくりに関連する場所を取材したい!」と思っていた私にとって、ぴったりの取材先でした。
到着してすぐ、建物から笑顔の素敵な方が出迎えてくれました!
この方こそ、今回取材を快く引き受けてくださいました藤井有貴さんです。
ご夫婦で不動産屋さんを経営しながら、店舗のスペースを活用して、子ども食堂や駄菓子屋を開いています!
「FORYOU子ども食堂」はどんなとこ?
「子どもたちが遊びや会話を通じてリラックスできる居場所が地域の中にもっとあったらいいな」
「地域でここに来たら安心だ!という居場所を増やしたい」
そんな思いで子ども食堂を始めたという藤井さん。
\ 「FORYOU子ども食堂」は毎月第3土曜日に開催 /
子ども食堂では、調理師免許を持つ藤井さんがオムライスやカレーを作っています。
食事を提供するだけではなく、クレープのデコレーション体験など子どもたちが楽しめるイベントも定期的に実施しています。
マスターがいる放課後の駄菓子屋さん
\ 毎週木曜日と金曜日の15時~18時は駄菓子屋さんがオープン /
「お子さんたちが気軽に立ち寄りやすい
お家の延長線上のような空間があったらいいな」という思いで、
駄菓子屋も約2年前にオープン!
お菓子を買うことだけが目的ではなく、買い物をしながら友達やマスター(藤井さん)との会話を楽しんでいるお子さんも多いのだとか。
駄菓子屋を開いたことにより、子どもたちとの会話が増え、「他人だからこそ話せることもある」という気付きも。
お子さんたちが家族以外の人ともコミュニケーションをとれる場として、家庭や学校と違った役割の場になってきているそうです。
私がお邪魔した際にも、子どもたちがたくさんいて、とても賑やかでした。
「駄菓子屋で買い物をすることでお金の計算しながら、たまたま近くにいた年上の子が教えることもあり、子ども同士の会話が自然と生じている」と藤井さん。
子どもたちだけで買い物をすることって、わたしはあまりなかったかも。
大人にならない内から、自分で計算してお金を支払う体験って貴重かもしれませんね。
「50円2個、20円5個やから…全部足したらこれで200円や!」
「今日300円もってきた!何個買えるやろ?」
「これ全部買ったら何円かな?」
お財布と相談しながら駄菓子を選ぶ子どもたちの姿が印象的でした。
先ほどから「マスター」という呼称が登場していますが、、藤井さんは「マスター」の愛称で親しまれています。
「マスターの名前、知ってる?」という藤井さんに対して、
「しらな~い」「マスターでしょ!」
自己紹介なんてしなくても心から打ち解け合えるんだ…!
「マスターっていう名前やと思ってた」
いや、そんなわけないやん…
駄菓子屋には、小学生から中学生まで平均して100人ほどの子どもたちが遊びに来るそうです。
ひっきりなしにお子さんがやってくるので、すごい人気だなぁと思っていたのですが、
取材日は雨が少しぱらつく生憎の天候。
多い日はもっとたくさん来店するとお聞きし、
これで忙しくないの!?と驚きました。
保護者の方への思い
「親も子どもも安心して立ち寄れる居場所づくりをしたい」とおっしゃっていた藤井さん。
お子さんと一緒によく訪れるというお母さんにお話をうかがいました。
「本業が不動産さんなので、家の困りごとも買い物ついでに相談できるし、子育て世代にとってとても頼れる存在です。」
「マスターは専門外のはずなんですけど、学校の書類のことでも何でも相談しちゃっています」
よろず相談の窓口ではないのに、藤井さんの話しかけやすい“空気”がそうさせるのかなと思います。「お家の延長線上で誰でも安心できる居場所づくりを」という藤井さんの思いが、久我地域で子育てをしている保護者の方たちに届いていると感じました。
取材を終えて…
「子ども食堂をすることで、子どもの安全を守るために対策しなければならないことはたくさんある。やりたいことを広げようとしたり、リスクを回避するには保険に入るなどお金もかかる。子ども食堂という性質上もちろん利益はないが、責任を持って何かをやり遂げることが大事。子どもたちの成長を見たり、また来てくれたりするのは嬉しい」という藤井さんの言葉から、人とのつながりを大切にされる温かな人柄とこの地でビジネスを続けていくんだという強い責任感が伝わってきました。
私が見た藤井さんは、子どもたちや親御さんをはじめ、家族や地域のつながりを大切にしている素敵な人です。
私も、自分の地元や学生としていままさに住んでいる京都に恩返ししたいという思いが強くなりました。
●FORYOU子ども食堂
小学生までは無料、中学生以上は300円
住所:伏見区久我森の宮町1番地37
電話番号:075-202-4450
メールアドレス:fujii@foryou-kyoto.co.jp
Instagram:@for.you_0216
ホームページ:https://foryou-kyoto.co.jp/child-care-support/ (子育て支援)
要予約。詳しくはウェブサイトや公式LINE・Instagramをご確認ください。