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転職活動のあらすじ(上)洗礼と挫折

前回は転職活動開始までの心境変化や転職のキッカケについて書きました。

今回からはいよいよ転職活動のあらすじとして、具体的な活動内容を振り返ってみたいと思います。

この記事では、転職活動の前半戦をまとめています。

応募一発目、涙の書類選考落ち

アメリカへ出向して転職を考え始めたときから、転職するなら自動車メーカーではなく、インフラや衣食住など、人々の生活に根ざしたビジネスに携わりたいと考えていました。その中でも特に、ゼロからサービスや商品を企画する「新規事業企画」に興味を持っていました。

そんな思いを抱きながらビズリーチやリクルートエージェントで求人情報を探していると、「農業分野におけるスタートアップとの協業による新ビジネス企画」という案件に釘付けになりました。農業はまさに人々の生活に根ざしたビジネスですし、生産性向上や貧困問題の解決など、まさに世のため人のための産業だと思ったのです。

自分も新事業で協業をやっていたし、募集要項にも異業種からの応募歓迎とあったので、これはいけるのではないかとエージェントとも話をして即応募しました。これが初めての応募で、2022年4月頃です。

威勢よく応募したものの、書類選考で見事に「お見送り」という洗礼を受けました。。。エージェントから聞いた選考落ちの理由は「求めていた経験が異なることに加え、他の応募者がアグリビジネス経験者であったためそちらを優先した」ということでした。

話(面接)すらさせてもらえないのか、、、という落胆とともに、「異業種歓迎って言ったじゃないか!」が本音だったのですが、冷静に考えると"経験者"を優先するのが当然ですよね。。

転職を相談していた友人にも言われましたが、「転職活動は相対比較」なんですね。こちらは一人で応募しているつもりでも、企業側は常に複数の応募者を横並びで比較しながら合否を判断しているんですね。

その後も、ロボットや医療機器、精密機械、輸送機器などの新規事業企画と名のつく案件に応募を続けましたが、どれも「求める経験が違う」ということで書類選考段階でのお見送りが相次ぎました

転職活動序盤で、転職のハードルの高さを思い知ることとなりました。

視点の切り替え、コンサル志望

求める経験が異なるという理由で書類落ちが続く中、経験が不足しているのなら、転職のファーストステップとして「コンサル」はどうか、、、と考えるようになりました。コンサルで数年経験を積んで、そこから再びメーカーなどの企業へ転職するというプランです。

ちょうどそんなところに、リクルートのハイキャリア担当を名乗る別のエージェントさんから、「コンサルに興味はないか?」と連絡を受けました。

これは渡りに船!ということで、オススメされたコンサル2社に書類を提出してみたところ、1社からは即お見送り(汗)。もう一社は書類が通ったようで、面接に向けて、SPIテストと『ケース面接』という未知の選考過程が提示されました。

ケース面接は、オンラインで1時間くらいかかるということでしたが、あまりよく調べずに臨みました。多分この準備不足が大失敗だったのですが、コンサルティング実践を模した割とガチな課題でした。

中身はもはやうろ覚えですが、まず最初の10分間で課題の前提やクライアントのお題を理解し提案をまとめ、次に7分でプレゼン、その後は質疑応答に答える、、、といったもので、3-4件立て続けに課題が与えられ、疲労困憊だったことをよく覚えています。

しかも今回私が受けたものは全編録画形式で、オンライン面接とはいえ相手はおらず、一人で考えて、一人でしゃべり続けるというシュールな試験でした。。

そんなグダグダなケース面接の数日後に一次面接に臨んだわけですが、ケース面接のことには触れられず、質問内容は経歴や実績の深掘りで、想定の範囲内でした。募集の背景も、これまでSAPなどのシステム導入メインでやってきた事業内容を戦略コンサルに拡張していきたいという内容だったので、自分の経験も活かせそうという感触があり、意外といけるかも??とたかを括っていました。

しかし数日後、、、「お見送り」の案内が来ました。

今思えば、ケース面接の結果があまりにもお粗末、というか準備不足だったのでしょう。「人物としての優秀さは伝わるものの、革新的なアイデアを生み出す可能性を見いだせなかった」という厳しくも大変参考になるフィードバックをいただきました。

コンサルは売り手市場と聞いていたので、やや甘く見ていた節があります。40歳でコンサル、しかも初めての転職となると、即戦力、しかも相当革新性のある人材が求められているのだな、と感じましたね。

開き直って、コンサルには自分には向いていなかったんだ、と言い聞かせました。。。

転職活動前半戦のまとめ

2022年4月に転職活動に踏み切り、張り切って臨んだ本命案件に書類選考で即落ち、その後も10社以上に書類選考落ち。かなりショックでした。。。事前にエージェントの方からは「書類選考通過率は20%程度」と聞いていましたが、まさかここまで通らないとは。。

さらに作戦変更で臨んだコンサルも厳しい結果となり、途方に暮れる日々が1ヶ月ほど続きました。ひょっとすると今は転職のタイミングではないのか?とすら思うようになってきました。。。

転職活動のあらすじは、次回へ続きます。

余談:これも転職に詳しい友人から聞いた話ですが、中途採用の面接は採用企業の部長クラスや役員クラスが面接官として参加するため、スケジュール調整が困難です。ですから、応募者をできるだけ書類でふるいをかけて、面接に通す人を絞り込み、スケジュール調整を少しでも減らすというプロセスになっているようです。

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