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転職活動の下準備:履歴書と職務経歴書

これまで、転職活動の下準備シリーズとして「転職の軸」と「転職サイトの活用」について書いてきました。

今回は、下準備ノウハウ第3弾として「履歴書と職務経歴書の準備」について書こうと思います。

履歴書

まず、履歴書にはあまりリソースは割きませんでした。高校以降の学歴、職歴を事実にもとづいて淡々と書くのみです。転職サイトを使うと、ウェブサイトで項目を埋めていけば自動的に履歴書が作成され、採用案件への応募の際も電子データで提出できるので便利でした。

ちなみに私の場合、面接で履歴書に書いていた趣味について聞かれたので、何か話のネタや振ってほしいネタを散りばめておくのは良さそうです。それから、今回の転職活動では、履歴書のために新卒の就職活動以来のスーツ姿での証明写真を撮りました。

履歴書サンプル

職務経歴書

職務経歴書って何?
今回が初めての真剣な転職活動だったのですが、私はこのときまで「職務経歴書」というものを全く知りませんでした。
履歴書は新卒の就職活動でも作成していたので、イメージもついていたのですが、職務経歴書には何を書けば良いのか全然わからなかったので、いろいろ調べたり聞いたりしながら必死に作成・添削しました。
主に職務経歴書の役目は「自分は何ができるのか」をアピールするための書類だそうです。履歴書では経歴(学歴・職歴・資格など)を事実に基づいて書くだけですが、実績や仕事への取り組み姿勢などを書類上で判断してもらうために職務経歴書が使われます。
40歳の転職活動では、企業側も即戦力を求めているため、応募者を青田買いすることはほぼありえないので、企業内では職務経歴書をかなり吟味しているようです。それもあって、書類応募を通過して面接に行ける確率はかなり低いです。一般的には20%程度しか書類通過できないと言われました。実際に私も16件中3件しか面接に辿り着けなかったので、ほぼその通りでした。

というわけで初めて職務経歴書を書くことになったのですが、私の場合、海外赴任中になんとなく転職を意識し始めた2年ほど前から履歴書と一緒に書き始めました。いきなり応募のために準備すると言うよりは、自分のキャリアの棚卸も兼ねて書いていたイメージです。

そのため、転職活動を本格化するまで何度も何度もアップデートを繰り返したのですが、転職経験豊富で人事にも通じている友人のアドバイスが非常に役立ったので紹介しておきます。

STARを意識せよ

職務経歴書は自分のスキルや成果をアピールする書類ですが、枚数や文字数の制限がないことをいいことに、だらだらと書いてポイントが掴めていなかったり、成果を書いているつもりでも一般的すぎて誰が何をやったのかがわかりにくかったり、いざ書いてみるととても難しく奥が深い書類です。

なので、ぜひ信頼できる友人・知人やエージェントの方にレビューしてもらうことをおすすめします。私が得た一番のフィードバックは「STARを意識せよ」ということでした。STARは、Situation, Task, Action, Resultの頭文字を取ったもので、「職務経歴書 STAR」で検索すると様々なノウハウが出てきますが、概要としては下記のとおりです。

Situation

その業務を担当していた時、会社や組織はどのような状況だったのか?を最初に書きます。会社や業界の置かれた環境、その業務に取り組むことになった背景、業務の目標、チーム体制などを書きます。

Task

Situationを踏まえ、自分はどのような役割を担ったのか?業務の課題、自身の任務・役割と、その業務の困難さや難易度などを整理して、企業や組織目線ではなく「自分が取り組む課題」を明らかにします。

Action

Taskを踏まえ、自分が具体的にとった行動。周囲の巻き込み方、部下への指示・役割分担など。それから、自分なりに工夫した点や、苦労した点、その苦労をどのように乗り越えたのかなども書けるとGood。

Result

Actionの結果得た成果を書きます。実績であれば、売上や利益など、事業計画であれば目標値などの数値に加え、誰と合意したのか、誰に承認をもらったのかを書くことで、業務レベルの高さをアピールできます。私は企画系の人間だったので、実績としての数値というよりは、目標値のレベルの高さや経営者の承認、社外の協業パートナーと契約締結などをアピールしました。それから、その業務を通じて学んだことも書けると尚良いと思います。

自己PRとスキル

業務経験と実績・成果が書けたら、最後に自己PRとスキルを書きます。
40歳にもなると、成果の良し悪しは別にして、多くの経歴があると思います。その中でも伝えたいポイントをできるだけコンパクトにまとめて整理します。

私の場合、自己PRは、エンジニアの経験と企画の経験を併せ持っているユニークな経歴に加え、未経験の新しいことにも忍耐強く取り組む姿勢や好奇心といった、業務経験には書けない抽象的なことも記しました。

またスキルについては、応募職種との関連を意識して書きました。私の場合は、新事業の企画から実行までを任されるようなポジションを想定して、リサーチ、マーケティング能力やプロジェクトマネージメントのスキルとともに、過去の研修などで身につけた思考方法なども記載しました。

サンプル

以上の内容を意識して書き上げた職務経歴書のサンプルが下記です。かなりぼかして書いているので伝わるかどうかわかりませんが、構成等の参考になればと思い、載せておきます。取り組んだ業務が1件しか書かれていませんが、実際に提出したものには、ほかにもいくつかの業務内容を記載しています。

職務経歴サンプル(1/2)
職務経歴書サンプル(2/2)

まとめ

今回は就職活動の下準備として履歴書と職務経歴書についてまとめました。特に職務経歴書は、下準備としては一番気合を入れた準備物になると思います。

SituationやTaskでは、全体を俯瞰して自身のやるべきことに落とし込む概念構成力や課題整理能力を、ActionとResultでは、考えたことをやり切る行動力や結果を出す実力や忍耐力を意識すると良いと思います。

そして最後には自己PRとスキルで、成果だけではない自分の特徴や強みをアピールしていきましょう!

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