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諸行無常の響きあり
津田沼はわたしが浪人時代を過ごした地である。イトーヨーカドーが閉店するという。つい最近もパルコが閉店したばかりである。後は思い出に帰すだけ……、というのもありきたりでつまらない。
次に何が来るのか期待するというには、あまりに単純すぎる。人の情はかくも易くはない、と思う。
とはいえ、元パルコはまだシャッターを下ろしたまま佇んでいる。ヨーカドーは?ここはOKスーパーの出店か?
はてさて、街の景観をいかようにするかというのは難しいものだと思う。何をつくればいいのか。
「今までうまく行っていたのに・・・・・・」そんな意識が頭をもたげてくる局面でもあろう。しかしである。本来が諸行無常であろう。かつての私が見た風景と今の津田沼さえまったく同じではない。大きなスーパーということで動揺を誘われたのである。
ただ、それでもわずかに思うのだ。街並みはほんとうに住む人の望みを映しているのかと。
とりあえず、近くのヴェローチェがなくならないでほしいな。浪人時代というより無職の時代に、読書の楽しみを覚えた場所だから。
最後にヨーカドー、パルコと、今はゆきし群像にこの歌を捧げる。