ふしぎプロダクト その2 nuibakeの開発
ふしぎプロダクトのシリーズ第2弾は、在宅ワークをちょっと楽しくする卓上ブラシ、nuibakeです!
アイデアのきっかけ
昨今の情勢もあり、家にいながら仕事をすることはかなり普通のことになってきたように思います。僕自身、いまは共同アトリエと家の両方で仕事をすることがあり、PC作業などは自宅で済ませることも多いです。
家で仕事をしていて面白いな〜と思うのは、自宅の作業スペースは「プライベートとパブリックが入り混じった空間」だということです。公私混同という言葉が通常はマイナスの意味で使われますが、仕事をする場所とくつろぐ場所が混じった「在宅ワークスペース」は、なんだか不思議な感覚の場所だなと考えました。
そこで、在宅ワークスペース向けに「仕事の道具と遊び道具のフィーリングを混ぜたもの」を作ってみたら面白いんじゃないか、というのがnuibakeのコンセプトになっています。
見て分かる通り、このブラシには足としっぽがついています。シンプルな工夫ですが、これによってなんだか愛嬌のある存在に変わっているように思います。もともとブラシには動物の毛が使われることもあり、その毛を長くふわふわにさせることで、掃除だけでなく触って楽しむこともできます。(Alessiのキャラクターっぽい製品のテイストをちょっと意識しています)
ぬいぐるみのような存在感の刷毛、をもじってnuibakeという名前にしたのですが、ちょっとオバケっぽいニュアンスもあって面白いかなと思っています。
製作のプロセス
nuibakeの制作には、いつもお世話になっているモックアップ会社の松井製作所さんと、浅草のブラシ会社アートブラシさんにお世話になりました。
特にアートブラシさんでの試作のプロセスは、知らないことだらけで非常に面白かったです!
こんな感じで原毛(茶色の方が馬の毛で、白いほうが山羊の毛です)を貸していただき、手触りや垂れる長さを検討しながら足部分のデザインを行いました。ブラシの世界では、毛を植える木の取っ手部分を台と呼ぶそうなのですが、この台の部分は松井製作所さんにCNC削り出しで作ってもらっています。(プロトタイプとはいえ豪華な仕様…笑)
上図のような簡単な指示書を作り、台を送って作ってもらったものがこちらです!左側が馬の毛×ウォールナット、右が山羊毛×メープル材でできています。
馬毛の方は毛にコシがありやや硬い印象で、山羊毛のほうが柔らかくふわふわした仕上がりになっています。
こんな感じでPCのほこりを払ったり、机の上にたまるゴミをさっとはいたりするのにぴったりです。使い終わったらそのまま脇において、仕事を見守ってもらいましょう…笑
ということで、ふしぎプロダクト第2弾の紹介でした!この調子で来月もちゃんと発表したい!また見てくださいね。