
逆子よ上を向くな、上を向いて良いのは九ちゃんだけや!
お産のときは、自然分娩を目指し決して逆子にはなってくれるなと思っていた。しかし、第二子妊娠中最強の敵、逆子現象が舞い降りた。
どうも病院では逆子を治す処置はしていないところが多いようだった。大変慎重な処置の一つで、モニターやエコーを使って行われるらしい。訴訟リスクを考えれば、ごもっとも、良いです。なんとかします。自分で。と、みつ子は思ったものでした。
なぜ逆子は上を向くのか、色々な書籍やネットのページを駆使して導き出した答えは、妊婦である母親の足元が冷えているからということだった。解決法が見つかりそうだ、余裕だと思った。
それからは、高熱の足浴をしたり、お灸をしたり、長湯をしてみたり、とにかく温めに徹することにした。逆子体操は意味がないという、まことしやかに言われていたので取り入れなかった。
別にカイザーがダメというわけではない、現代に生まれたことに感謝だと思う。もし、産婆さんしかいないようなところや、昔だったら救えない命も、カイザーによって産まれるんだから。ただ、私は自分の力で、時を感じ選んで産まれてくるという奇跡好きなだけだ。
妊婦健診で逆子が発見されて以来、常に逆子を治す方法を試していたが、ある時気づいたのだ。それがストレスになっていると。ストレスを感じると、血流が滞る→足元に血がいかない→冷える。これはいかん!もう良いんやで、カイザーでと里帰り出産も目の前になった時、奇跡が起きる。
それは浴槽に入っていた時だった。ぐるーっとゆっくりした回転を腹壁に感じた。泳いでいる、これは回ったな。直感だった。次の妊婦健診で逆子は治っていた。
そんな次男、サブスクで音楽を聴くようになり、母みつ子の知らない歌手を聴いている。ある時次男が言った。「ママ、この歌知ってる?いい曲だよ」私はタブレット端末の画面をのぞき込んだ。
『上を向いて歩こう 坂本九』⋯。
九ちゃんやないかい!!w知ってるも何も、すきやきですよ!!
今の子にとっては、新しい感覚の楽曲なのかな?次男は自分で発見した感が半端なくて、面白かった。ちなみに歌詞は以前フーシャンみつこのnoteにも登場した永六輔氏である。上を向いて歩こうを自称発見した次男。彼のサブスクから聞こえてくる旋律は、みつ子にはちょっと合わないけれど、imaseくんは好きでした。