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2020年6月の記事一覧

角川「俳句」六月号の俳句鑑賞

角川「俳句」六月号の俳句鑑賞

 今回は、俳句雑誌のひとつ、角川「俳句」より、いくつかの句を紹介したい。選句と解釈は、私の主観であり、いわゆる独断と偏見がみられるかもしれないが、そのことでかえって新しい視点をもたらすという僥倖もあり得るのではないかと思い執筆した。皆様のご参考になれば幸いである。

 海を曳く地球柔らか青嵐 「青嵐」対馬康子

 山々が青葉を蒼天に広げ、盛んに揺らしている頃、海の波は白銀のように輝いている。その波

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定期的に考え方を見直そう

定期的に考え方を見直そう

こんにちはsomekichiです。
今回は「振り返り」をテーマにsomekichiの価値観や考え方のアップデート方法について発信していければと思います。

自分の頭の中にあるもの

持論って誰にでもあると思うんです。特有のこだわりだったり考え方だったり。それって、案外自分で気づかなかったりするんですよね。自分の考えを客観的に見るって難しい...

しかも、考えって案外その時その時の「感情」に左右さ

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オンラインの可能性を探る

オンラインの可能性を探る

今日はお家のエアコン清掃なので、一日中家にいます。ランニングはできないかな…。

久しぶりの更新となりました。忙しい時期が続きましたが、ちょっと一息つけたので、今日は何本か更新してみたいと思います。

さて、今年から新しい職場(塾)に転職し、このご時世もあるので、私はオンラインで授業を行っています。

前半は、オンライン指導について書き込んでみたいと思います。後半は、スポーツに関してはどうか。

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私の小説の書き方 ②文章にする

世界的な映画監督、黒澤明がずいぶん前に大島渚と対談しながら、若い人が脚本を書きあぐねていることについてこんな話をしていました。
「一字一字書いてく。その退屈な作業に耐えること」「慣れればね、都度書けるようになるんだけどね」「山を登るときにね、一番先に言われるのは、頂上を見るな、足下を見て歩けって」「こつこつこつこつ上がっていくうちに上へ行くんでね。上見てたらね、くたびれちゃって。それと同じなんです

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私の小説の書き方①着想

です。

普段、私はツイッターでも創作の話をしなくて、作家の友達もいないので(いないっていうか会って話したりしないという意味)創作論を人とすりあわせることもなく、インタビューで聞かれてもうまく説明できないでいたんだけど、なんとなくそろそろちゃんと言っとかないと誰かの役に立たないままかもしれない、と思って書こうかなと。
創作論はじめてなので下手クソだったらすみません。

そもそもお前は誰だよ?という

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それを失う

それを失う

あまりにも心がぐちゃぐちゃで整理がつかない。
苦しいも悲しいも吐き出さないといつか胸を押し潰して心を殺してしまいそうだ。

友達が私のことが好きだと告げた。悲しかった。ショックだった。
薄々彼の気持ちには気づいていたけれど、見て見ぬ振りをしていたらこのまま上手くやっていけるんじゃないかと思っていた。

私は君のことが好きではない。
好きではなかったけれど、友達として本当に大切に思っていた。
初めて

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Zoomだけでは不十分。リモートワークで本当に大切なものとは?

Zoomだけでは不十分。リモートワークで本当に大切なものとは?

日本においてもオンラインでのリモートワークが広がってきています。私は長く外資系企業で働いているのですが、アメリカ企業では間接部門を中心にかなり前からリモートワークは一般的で、例えば、アメリカ人の同僚が、テキサス州の家をオフィスにしていたりといったことがよくあります。

そこで、この記事では私の経験も踏まえて、リモートワークでうまく仕事をする上でのポイントをお話してみたいと思います。

Zoomより

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「それは罪と紙一重だから」

「それは罪と紙一重だから」

人はみな涙を持っている
命に備わっている
あらかじめ

何かがあって反応したときに

流れるようになっている

空間があって
時間はスタートしたのか
時間があって
空間が現れたのか
同時だったのか

最初の人間は
誰が育てた
教育という代物はいつ登場した
愛はいつからあった
いつ間違えた

やっと詩人を飲み干せた

間に合ったのか

間に合っていないのか

夕暮れは円を描く
夕暮れは星を描く

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四則演算が得意な人の方が有利な理由

四則演算が得意な人の方が有利な理由

ビジネスマンにおいて、大事な思考法はいくつかあると思っている。
その中で絶対に身につけておいて損はないと思う思考法の一つは「全て数値化して捉える」というもの。

主観的意見と客観的事実というのがあった時に、数字は嘘をつかない(ただ解釈によって偏りを発生させることはできるが)。ということを考えた時に正しい判断をするのに当たって数字というものをベースに考えることができる力は非常に便利である。

そして

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書評 思い出のマーニー  ジョーン・G. ロビンソン   原作を読むことで映画のイメージが変化する。ジブリ映画の原作。

書評 思い出のマーニー  ジョーン・G. ロビンソン   原作を読むことで映画のイメージが変化する。ジブリ映画の原作。



子供の頃からジブリ作品が好きだった。
テレビで映画を見始めたのは、ナウシカとラピュタの影響が大きかったし
となりのトトロはDVDも持っていた
はじめて女の子とデートして見に行ったのか、もののけ姫。
大好きなのは、魔女の宅急便
原作もたくさん読んでいる。
中でも、ゲド戦記の原作はおもしろかった。

ようするに、ジブリファンだったということです。

本書は、「思い出のマーニー」の原作本
この本を読

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しなしな、6月13日、午後8時頃

 午前中はすごい雨だったなあ。僕はちょうど外に出る用事がなかったから良いものの、これから出かける人は大変だろうなと思ってずっと雨音を聞いてぼーっとしてたよ。もう寝てるのと変わらないくらいまとまった時間をぼーっと。

 このまま一日中でも過ごせちゃうなあと思ったところでハッとして、慌てて布団を出た。出たところでなにかに追い立てられるわけでもないから全ての関節に負担がかからないようにのろーっと動作する

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羊が凍る

羊が凍る

生息域の考察は私に諦観を与え
大勢の前で偉人だった「彼」は
今や晒す恥や罪悪を探している

滴る筈の血は羊ごと凍り
私に妥協を教えてくれた
「彼」は時を見計らって
吐き捨てる科白を磨いて
銀の月に仕立て上げては
番号を与えて朽ちてゆく

泣きながらシーツを汚して
そこに咲いた花を知らない
泣きながらスープをすすり
やがて笑いだした事もない
幸せとはそういうことだろ

あなたはあなたでいられますか

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雰囲気と山茶花

雰囲気と山茶花

 面白かったのでシェアします。

 ひさとみなつみさんのnoteの書き方大公開。

 文章を本業にされているひさとみさんによる一方法論として、とても有益な内容だと思います。

 正しい日本語は変化していくものだというのは確かにそうで、頷きながら読みました。
「全然〜ある」もそうですし、たとえば、雰囲気を「ふいんき」と読む人がいますが、あれ、将来的に正解になっている可能性もゼロではないんですよね。「

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短歌  「アダルトチルドレン白書」

短歌 「アダルトチルドレン白書」

それだけで私は何も言えなくなる 「心配だから」という免罪符

眠れずにザッとカーテン開けてみる 私は何で生きてるんだろう

コーヒーの氷と一緒に溶けていく私が生きていることの意味

虚しさの歯触りか確か シャクシャクとアスパラガスの繊維のように

行く当てはあるんだろうかあの鳥は 大空に今日は雲一つない

さなぎにもなれない私 日常に埋もれてしまえ 夢なんかもう

なぜ私こうなったのかな 生まれた

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