久方ぶりの読了

先日、五木寛之さんの
大河の一滴を読んだ。

高校生の時に読んで以来なので
おおよそ25年ぶり


当時その筆致にすごい救われたり
勇気づけられたりした記憶があったので
改めて読んでみたくなってという
きっかけだった。


それにしても25年ぶりに読めば
さすがに色々印象も変わるというもの

著者は2000年を間近に控えたその世相を
世紀末さながら人々の心が深く沈んだ時勢だ
という風に作品を通して述べられていたが

令和の今に至ると、
それもまだまだこれから続く
失われた30年のスタートもスタート
めっちゃ序の口ですよ!と思って
読んでしまう

世相を述べる部分に関して、
やはり四半世紀前のことであり
その後起こる出来事を知っている身としては
物足りなく感じてしまうが、

人の気持ちを想う点に関しては
今と通底したものを感じ、
思わず頷いてしまう記述が
たくさん読むことができた!

いやほんと四半世紀前に
よくそれだけのことを見通して
おられるんだなと

というか、そもそも五木寛之氏
これを発刊された際に
老年に差し掛かってきたので〜
的なことを記されているのに
今もご存命なの凄いなぁ

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