人生で一番泣いたのはどんなこと?直近の悔し泣き

2024.11.27
人生で一番泣いたのはどんなこと?
という質問をされた時、どう答えるか。

正直なんも覚えてないのである。
そう、私には過去がない。確かにあったはずの過去が、ないから日記を始めたわけだ。

こういう「今までで」系の質問にいつも戸惑ってしまう。
覚えてないけれどもありきたりな回答はしたくない。覚えてないなら覚えてないなりにふざけて、笑ってくれるよな答えを答えたくなるってのが人間の性である。

どうしよう。

ここまでは夕方辺りに書いていた。
今悔しいことが起こりました。泣くほどね。

我が祖父は写真館をやっていた。もう随分前に閉店しているので機材は残っているが、ただの空きスタジオと化している。

私はどうしても急ぎの証明写真が必要で、そのスタジオを借りてストロボとかカメラとかあるしパッパと写真撮っちゃってちょっと修正して印刷しようとしていた。
適当にちゃちゃっと撮ってちょっと編集していたら祖父が急に背後から現れて、

「トップライトが強過ぎる。もっと前で写さないと。」
「あとこんなベタっとしたライトじゃお金は取れないね。もっと人間には凹凸があるんだから。メインライトの反対側のライトも強過ぎる。」
「ま、素人だしすぐできる技じゃないから。諦めるんだね。どっかで三年でも修行したらいい。ま、私は教えれないけど。」
「昔はね、カメラ触らせてもらうまで3年かかったんだよ?今の時代はね、こんなかんじでシャッター切れば映るけどねぇ…。だからこの写真も、ほら他のデータも、全然カメラが写してくれてるだけで、あなたの技術は0。何もできてない。」
「ま、素人目なら誤魔化せるけど、プロが見たらって話だから、気にすることはないよ。おやすみ。」

と、端折ってこれくらい、ざっと30分くらい説教かましてきた。
そこはまぁちょっとうざいかぁ〜くらいに思っていた。

その後である。
昔撮ってもらった写真と今私が撮った写真を見比べると

全然違うのである。

それが一番悔しかった。正直変わらないだろうと思っていた写真がこんなに違うなんて。
もっと勉強したい。もっと写真が上手くなりたい。片足突っ込んだからこそ、後に引けないほど火がついてしまった。
祖父の本棚からライティングの本と、構図絞りやカラー等の本を掻っ攫って部屋に持ってきてしまった。

その時には唇を噛み切るくらい泣いてた。
正直今の証明写真は全然納得いかない。
もっと私も勉強したらいい写真が撮れてるはず。
小手先の知識でも、少しでもよく撮れるなら、その方がいい。そう思ったらなんだか、勉強しなかった自分が悔しくて涙が出ていた。

ま、私のことだから明日には忘れてるさ。
私は本を読むので、それではまた。

中央でした。

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