最近の色々
ガラにもなく恋愛関係の話。
この文章を客観的に見たらキモすぎる内容だなぁと思ったのでX(Twitter)でのポストではなくこちらに。
ある時からゲーセンで知り合って付き合い始めた人が居たんやけど、彼女が2週間連勤したり休日もタイムカード切らずに職場の手伝いとかしたりしてたあたりから様子がおかしくなり始めた。
元々淡白な人ではあったが、返信が数日越しになったり明らかに冷たくなったというか元気が無くなっていた。趣味であるはずのゲームも全くやらなくなっていた。
俺はホスト時代に付き合ってた人に寂しい思いをさせていたので、当時を反省してこの人には真摯に向き合って一途に努める事を勝手に決意していた。
どうにか彼女を元気付けようと毎週必ずデートのお誘いはしていたし俺史上最大にスキンシップも欠かさなかった。
タクシーや食事などの会計も全部俺が払うようにしていた。俺の出費を断られる事もあったけど。
昔付き合ってた人が今の俺の姿を見たらビックリするだろってくらいには全く別人と言えるレベルのベタベタ感に徹する。
今まで悲しい思いをしてきた人達が望んだであろう理想の自分を想像して行動したつもりだったが、もしかすると彼女にとってはお節介だったのかも知れん。
んで、ある日「療養中なのでこれ以降返信できません」とメッセージが。
以前から「出掛けるのが嫌とか誰かが嫌いという訳ではない」とは言われていたので「別れるとは言わんけどお前の事が嫌いだと察しろよ!」って意味ではないと信じて、とりあえず文面通りに受け取る事に。
というか明らかに鬱状態だと思った。
とりあえず「療養が終わるまでずっと待ってみよう!」と考えた。
でも連絡取れなくなる前後からSNSは普通に更新してるし遠くのイベントとかにも参加してる様子は見てた。
だからと言ってメッセージ送ったりツッコミ入れたりは一切しなかった。それが彼女なりの療養だと思うようにしたので。
大事な日なので彼女の誕生日とかはメッセージとギフトを送信した。未だに未読やけど。
SNS上では他者から反応を求めるような仕草も見受けられるしゲームも再開してるみたいなので少しずつ回復はしてるんだと思う。
でも「俺のメッセージに既読付けるのは遠くのイベントに参加したり有名人の配信観るより難易度高いという事か…」と思うと、大袈裟だけど生きてる理由を失いつつあった。
別に死ぬつもりも無いし死にたい訳ではないが、俺が生きてる事で彼女が生活しづらかったり後ろめたさを感じているなら、俺は元々人を騙す商売で生活してた訳だし因果応報って事でこういう人生の幕引きもしゃーないよな~とかぼんやり考えてた。
そんな事を考えながらも、数ヶ月前に送ったメッセージに既読が付いたかどうかは毎日チェックしてたし毎朝名前くらいは呼ぶようにしてた。一人で。
せめて付き合う気が無いなら「別れて」って言って欲しかったというのが正直な感想。
後腐れなく速攻でOKって言うのに。
それがどっちか分からんから彼女を信じ続けるしかなかったし、釣った魚に餌をやらない感じがまるでホスト時代の自分を見ているみたいだった。
…とか考えながら過ごしてたら、以前から知り合いだった女性と何かの集まりで一緒に食事をする機会があった。
俺から更に3つくらい歳上なのに綺麗な顔立ちの方で非音ゲーマーなのだが、知り合った当初から俺はこの人が苦手だった。仮にAさんとする。
Aさんはとても真面目な方ではあるが、自分と比較すると非常に不器用な生き方をしている感じがしたし面倒臭そうなので距離を置いていた。
帰り道が同じだったAさんが「お腹空いたからカップラーメンが食べたいです」と言ったので、俺は「じゃあスーパーで買って僕んちで飲み直しますか」と言った。
普通ならお持ち帰り的な展開なんだろうけど、ここで言う「僕んち」ってのはつまり「不正事務所」なので、そんなロマンスは許さない空間。
事務所に来たことある人間ならあの空間に非音ゲーマーを連れてくることの意味が分かるはず。
しかも相手は真面目なAさん。
そんな感じで不正事務所に到着。
何だかんだ普通に飲んでて、お互い愚痴やら何やら話したりしてたと思う。
Aさんが話を終えたタイミングで、フワっと俺に身を寄せてきた。
酔ってるから?Aさんそういう人だっけ?とか思いながらも俺はAさんの頭に手を添えた。
Aさんの行動を好意と受け取ったので「何で僕なんですか?」と問う。
「優しいから?」とか何とか言われたけど、俺は異性に対して意図的にキツい対応するので優しさは欠片も持ち合わせてないし、今まで露骨にAさんに対して冷たい態度を取ったことがあるにも関わらず、飛んで来る褒め言葉の数々に恥ずかしくなった。
俺はAさんに冒頭部分の経緯を話した。
ずっと一人で毎日悩んでたので誰かに聞いてほしかった。
元々は苦手な方だったので自分自身「俺いま完全に下心ゼロだな~」っていう意思のまま接することが出来て話しやすかったんだと思う。
身体の反応が鈍いのは数年投与し続けた抗男性ホルモン剤の影響のほうが大きいけど。
しかし身体の反応とは裏腹に心が強く燃え上がった感じがした。
そりゃあ一途に生きるとは言ったものの、一生返事が来ないかも知れない、自分を大事にしてくれない人がSNSでは元気に活動している様子を眺め続けるのはツラいし、自分に好意を向けてくれる人に傾いてしまうのは自然な事だと思う。
俺は神とか仏とか運命とかそういう類いのものはあまり信じるタイプではないが、ホストクラブの幹部になるくらいには出逢いのノウハウは身に付けたはずだったのに結局一番身近な女性の気持ちには何一つ気付いてやれんかった過去の自分に対する戒めとして彼女との付き合いがあったのかも知れん。
自分が付き合っている人を雑に扱っていた時は誠実な人が寄ってきてくれていたのに、いざ正しい心を取り戻すと粗末に扱われるのは不思議よね。
深く悩み、過去の自分の生業に後悔していたところにAさんが現れたのも奇妙な縁を感じる。
その後のAさんと再会した時は謎に意識してしまい、緊張して会話もままならず触れる事さえ出来なかった。
お互い目は泳ぎ続け、口角が上がりっぱなし。
結局「私達シラフで交流するの無理でしょ」ってなったのでその日も泥酔して会話することとなった。
このまま付き合い続けるのか別れるのかは分からんが、何か良い感じの関係ではある気がする。
おわり
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