【イタリアワインの物語①】古くて新しい、"ポー川の向こう側" オルトレポ・パヴェーゼOltrepò Pavese
川向うの世界
オルトレポ・パヴェーゼ(Oltrepò Pavese)は『ポー川を越えたパヴィアの土地』という意味である。その名前が示す通り、ロンバルディア州パヴィア県の南部、ポー川を渡った丘陵地帯を指す。
県都パヴィアはミラノの南30キロにある、非常に古く小さな美しい都市だ。ローマ帝国の征服前の、先史時代にケルト・ガリア系の民族がここに移り住み、最初の集落を建設した。
古代からワインの銘醸地 イタリアで最も古い木樽の可能性も?
古代ギリシャの歴史家で地理学者のストラボ