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本番用のアドリブ「だけ」の練習をやらない!
バンドのライブや発表会、セッションなどのイベントが近づくと、どうしてもその特定の曲だけを集中的に練習しがちです。
私も学生の頃は「次のライブでこの曲を演奏するから、このソロだけを徹底的に練習しよう」と思い込み、ひたすらその部分に集中していました。
まぁ~その結果はボロボロです・・・💦
緊張して頭の中は真っ白になるわ、足は震えるわで。。
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苦しい経験から学んだこと
ジャズを始めて半年が経ったころ、ビッグバンドの本番で演奏するソロが差し迫っていました。
その際、私はその曲のソロだけを繰り返し練習していましたが、次のような問題が起きていました。
なかなか進歩が感じられない
難しいコード進行に直面し、練習方法が見つけられず本番を迎える。
結局、他のソロのフレーズを寄せ集めて覚え、本番では緊張してそれが飛んでしまう…
また、セッションに参加したときは、複数の曲でテーマとアドリブソロをこなさなければなりません。
そのため、曲ごとに異なるフレーズを覚えようと試みた結果、覚えるべきことが多すぎてプレッシャーがかかり、会場に到着するまで頭の中でずっとそれを思い返していました。
その結果、セッションを楽しめるどころか、演奏中も周りが全く見えない状況でした。
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解決に至った理由
今振り返ると、上記のような悩みは「本番用だけの練習」に偏っていたことが原因だったと思います。
もちろん、ライブや本番を控えた時にその曲やソロの練習を一生懸命行うことは大切ですが、それだけでは進歩が難しいと感じました。
重要なのは、自分の好きなフレーズや曲、アーティストに対する探求を深め、その研究結果を本番の演奏にどう活かすかを考えることです。
好きなことには自然と興味が湧き、学びが進みます。それに、好きなフレーズは覚えやすく、演奏している最中も楽しさが感じられるので、緊張してもスムーズに演奏できる可能性が高いです。
さらに、自分のスタイルを確立することで、曲ごとにフレーズを変更する必要がなくなり、覚えることがシンプルになります。
自分の「スタンダード」を作り上げることで、プレッシャーを乗り越えやすくなります。
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秘訣としてはご自身のアイドルを1人でも良いから見つけてください。
(*1人で十分です)
私の場合はトム・ハレル(Tp)さんでした。まさに「ジャズの詩人」的な存在です。↓
彼のアドリブソロを耳コピ―で取りまくり(採譜です)楽譜にして、曲がブルースだったらそのブルースばっかり1カ月ずっと、飽きるまで練習してました。
この「飽きる」というのが次の曲に移っても良いのかな?というサインだったと今では思います。
このブルースが終わったら次は「ステラバイスターライト」に移行したりしてました。最近では、YouTubeでソロ音源に合わせて楽譜を表示・閲覧できるものが増えてきました。↓
プレッシャーが生む練習の障害
本番のソロや発表会の課題曲、セッションは、他の人が選んだ曲が多いため、プレッシャーを感じて練習が苦痛になりがちです。
そんな時、本番のためだけに練習をしていると、かえって集中できず、効果的な練習ができないことがあります。
一方、好きなことに取り組んでいると、練習が苦にならず、自然にその「好き」を本番の曲にどう活かせるかを考え始めます。それが本番にも良い影響を与えることに繋がります。
本番が迫ってきた時でも、自分が本当に好きなことに挑戦してみてください。
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お気に入りの曲から次々と別の曲へと広げていくうちに、本番の曲にどう向き合うべきかが見えてきます。時間をかけずに、無理なく解決策が見つかることも多いです。
・私はビル・エバンスだけで良いねん!
・僕はマイルス・デイビスが好きやねん♪
これで良いです!あれもこれもやる必要はありません。
是非あなたのアイドルを見つけてください。
プレッシャーに振り回されず、自由な気持ちで練習に取り組むと、良い結果が得られるはずです。
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