思いついて行動する
ずいぶん前から行きたかったところ。
西沢渓谷。
山梨県にあるとってもきれいな渓谷。
10年ほど前に「行きたい!」と思った場所。
ようやく行くことができた。
なかなか行かなかったのには理由がある。
正確には、理由にしていたことがある。
本当は妊婦の時期に、時間にゆとりができたので行きたかった。
その時の仕事が一緒だった人に、「西沢渓谷は危険」と言われた。
実際に言われたかどうかわからないけど、「きれいで行きたい」に「危険」という情報が上乗せされた。
妊婦時に危険なところはいけないし、産後も、歩き出した子ども連れてでも危険なところには行けない。
そんなこんなで、西沢渓谷へは行く計画すら立てなかった。
11月の曇り空の日。
山梨に出かける予定があった。
それも一人の時間。
さてどこに行こう。
昇仙峡へも行ってみたい。
でも、ロープウェイは子供も行きたいかも。
天気が良い日の方がきれいかも。
それなら西沢渓谷だ!
ということで、一人で西沢渓谷へ車を走らせた。
山道をもくもくとドライブする。
昼間なのに空は薄暗く、いつ雨が降ってもおかしくない天気。
すれ違う車はほとんどない。
しばらく走り続けると、左手に道の駅。
そこには、車が止まっており、まあまあ人はいるんだろうなぁ。
蒟蒻館という建物もある。蒟蒻が有名なのは群馬だっけ?と思いながら通り過ぎたら西沢渓谷の駐車場に到着。
車は思った以上に止まっており、おりて歩くことにした。
雨は小降り。傘は子供用しかなかったので、持たないことにした。
外の気温は一桁。
冬用のアウターを持っていたのは正解だった。
一人で黙々と歩き始める。
傘を差した親子を追い抜かし、雨具を着たグループとすれ違う。
ひたすら歩き、歩く。
誰ともすれ違わない、前にも後ろにも誰もいない時間が続くと不安になる。
動物は出てこない?
クマに遭遇したらどうすればいい?
そろそろ引き返す?
寒いなぁ。など頭の中を色んな言葉が駆け巡る。
それでも歩き続けると、すれ違う人はいた。
どこまで歩こうか。
吊り橋を渡り、そんなことを何度も考えながら歩いていると、雨具姿の家族に追いついた。子どもは未就学児だろう。
雨の中、よく歩いてるなぁと思った。
その家族の先に行かせてもらったところ、滝を発見!!
とってもきれいな滝つぼ。青い水。
見たかったのはこの滝つぼ。
落差はそれほどないけど、岩の削れ具合が何とも言えないくらい美しい。
ずっと見ていられる~
紅葉の中の滝は本当に美しい。。。
よし!帰ろう。
そして、子どもとまた来よう。
と心に決め、来た道を戻ることにした。
道中は、危険なところもあったけど、私の中では危険というリスクを背負ってでも見てよかった場所だった。
そしてもう一度行く。
「危険」と言われ、行っても行かなくてもどちらでもいい。
行きたいなら行けばいい。
自分で自分に制限をかける必要はないんだろうなぁ。