日本人を駆りたてたペリーの蒸気船
この時期前後に蒸気軍艦を目撃した
民族はいくらでも存在したはずだが
どの民族も日本人のようには反応しなかった。
ものづくりの原点
島津斉彬、鍋島直正、伊達宗城
驚嘆する西洋人「日本滞在記」
事実、三年後にかれらのひきいるこの三藩が、
相前後してそれをつくることに成功したことは
大げさにいえば世界的奇跡といっていい。
提灯のはりかえを生業とする男が軍艦をつくる
「嘉蔵」といった。
「御ちょうちん はりかえします かぞう」
と書かれている。
「すぐ嘉蔵を呼べ」桑折は命じた。
市郎左衛門はすぐ藩庁へかけつけた。それを松音図書と桑折左衛門のふたりの家老がみて、驚嘆した。
「そのほうに、頼む」と、松音図書は、座敷から頭をさげた。
経費その他は追って沙汰する、という。
大革命のとき運命と役割
まず最初に思想家が
あらわれて非業の死をとげる。
日本では吉田松陰のようなものであろう。
竹島 ~豊臣秀吉期からの因縁~
「竹島」
と、漁民たちからよばれていた。
この島は、朝鮮でいう鬱陵島とよく
まちがええられるが、そうではない。
この島は島のかたちをなす東島と西島を
本体とし、その付近のの岩礁をふくめて
「竹島」と称される。
日本人の民族的才能
日本文化と性
世界の大宗教はたいてい性欲の課題と
正面から取りくんでおり、そのほとんどが
禁欲をたたえている。
が、日本人は古来、性欲については寛大で、
一部の僧なかまのほか禁欲思想というものが
おこなわれていない。
好色・助平程度のたぐい
江戸日本は禁欲という幻想にあこがれず、
ごく現実的で、性欲を社会秩序のなかに
組み入れた。
日本人の知識欲の驚異
ワットの蒸気機関の原理ぐらいは、
このチョンマゲの武士たちにとってすでに常識であった。